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読んで学ぶMM入門11〜走る感覚〜

ゆっくりのテンポでは自然に歩くようにしますが、速いテンポになってくると脚の運びもスピードアップしなければならないため、自然な歩行とはかけ離れてきます。そのため、歩く感覚に固執すると重心よりも脚が先に出るため、無駄な脚の力が多くなってしまいます。

人にもよりますが、およそ160bpmを上回ったら歩く感覚から徐々に走る感覚へとシフトしていきましょう。
具体的には、重心はより前へと倒し、足の接地時間を短くしていきます。重心を大きく前へと傾けることで、足の着地が上半身の真下に近づきます。すると、かかとのローリングを利用して脚を前に倒す過程が省略されるので、より軽い力で身体を前に進めることができます。

このとき、つま先を高く上げるようにコントロールしてしまうと着地時にブレーキがかかりますので、ローリングの基本通り足首の角度は変えないようにします。走る感覚が強くなるほど、つま先は低く、足の着地はフラットに近づいていきます。

バックワードでも同じく、後ろに出した脚の真上に乗っていくように重心を大きく後ろへ。
脚で地面を蹴らずとも、流れるように身体が進みます。かかとを着かないなどの基本的なルールさえ押さえていれば、あとは重心の倒し具合を変えるだけです。

足運びに関しては、普通に走ってみればわかりますが160bpmでも遅いと感じるかもしれません。
走る感覚でMMを行うことによって、自然に速い足運びになるということです。

それが上手くいかなければ、浮いた脚を前に引きつける力を多くしてみたり、地面から足が離れるときにつま先のバネを感じてみたりして、足運びの補助をしてみましょう。
ただし、ある程度慣れてきたらあまりあれこれ意識せず、走る感覚へと統合していきましょう。

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