見出し画像

読んで学ぶMM入門23〜形を探る〜

トレーニングには2種類あります。
①力の最大値を高めるトレーニング
②力の効率を上げるトレーニング

①で筋肉を強くしてゴリゴリマッチョになったとしても、自分より小さい人が自分より重いバーベルを上げることはよくあることです。

なぜそのようなことが起こるのかというと、筋肉が力を発揮するために一番効率の良い形になっていないからです。

たとえば俗に「力こぶ」と言われる上腕二頭筋は、ひじの角度が90度くらいの時に一番力を発揮します。伸ばしきったときや曲げきったときはあまり力が強くありません。

運動中は絶えず身体の形を変化させていきますが、ここぞという力を発揮するタイミングで一定の形を作ることで効率よく力をつかうことができます。
これは一つの形にこだわるというわけではなく、「必ずそこを通る」という考え方。

特に自発的に大きな力を発するとき、「この形にすると力を入れやすいな」という形を知っていると、本番でテンションが上がっていたとしても、良い形を基準として持っているのでしっかりと決め切ることができます。

注意すべきは、必ず自分で形を見極めること。それぞれ骨格や筋肉のつき方は異なるため、他人から言われた形をなんとなく作っているうちは絶対に上手くいきません。
ある程度基本の形を教わったら、必ず自分で微調整しましょう。

また、自分の中で微調整していると、僅かな「差」を感じる力がどんどん精密になっていきます。最終的にはこの力が技術の精度(再現性)をどんどん上げていくことになります。

客観的な目には限界があります。最後は必ず自分の内面と向き合うことが必要となるので、今の形を過信せず、常に評価と調整をしましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?