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読んで学ぶMM入門22〜対応力〜

MM練習にはいろんなルーティンがありますね。
8の字、斜め、サークル、直線を行ったり来たり...
より練習を実践的なものにするのであれば、毎日違うことをやって色んな動きのバリエーションを身体に経験させることが大切です。

反復練習はマーチングには不可欠ですが、これは「習得するまで」の話。極限まで突き詰めるのが大事なんだという考え方もありますが、ずっと直線のルーティンをやっていても、曲線のルーティンは上手くなりません。
何かを練習するということは、「練習したことが上手くなる」というだけで、それ以上もそれ以下もないのです。

ですから、これをやってれば大丈夫、という練習などひとつも無いし、全てがそうであるとも言えます。要はバリエーションです。
ショーのドリルでは、「知ってる」バリエーションの中から少しずつ取り出して組み合わせます。そして組み合わせたものを通してできるように、また反復練習をしていくわけです。

さて、たくさんのバリエーションで練習すると言いましたが、全てが中途半端で終わっていいわけではありません。それなりのクオリティに仕上げて良い感覚を身につけてやっと自分の経験値とすることができます。
一つのことを短い時間で高いクオリティを出すことができれば、その分たくさんのバリエーションを練習することができるので、上達が早くなります。器用になんでもできる人というのは、このような対応力に優れています。

では対応力の乏しい人は一生上達が遅いままなのか?というとそうでもなく、意識して練習することで身につけることはできます。
対応力とは、イメージしたことを正確に実行できる能力のこと。

①まずはイメージを明確に
実行に移す前に、必ず頭の中で強く明確なイメージを作っておくこと。わかりやすい道筋を立てておくことで、実行するときにどんな形をどんなエネルギーでやればいいのかを決めます。

②必ず主観・客観で評価する
明確なイメージができていても、実際にそれが実行できているとは限りません。鏡や動画で客観的に見たら、全然違う形になっているということがほとんどです。それを自覚するのが第一歩。イメージと実際の形がなぜかけ離れてしまったのかを考え、少しずつ変えていきます。
変えていくときは、主観でなるべく無理をしない身体の使い方を探ります。

このように、イメージ→実行→確認→評価→修正、という流れに沿って練習する癖をつけると、だんだん対応が早くなってきます。
練習のルーティン化はあまり意味がないですが、思考のルーティンは練習効率の向上に役立ってくれます。
ぜひ活用してください。

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