休職中の転職活動は打ち明ける?

休職中に転職活動をすることについて、ネットで色々と調べた。

本来、義務や法律はないけれど、不義理なことには間違いない。

転職先も、職務が不可能な状態で病んでいる人だと知っていればもちろん最初から採用しないし、労基的にもリスクがある。

正直に申告したとして、誰がこんな状態の人物を採用したいと思うだろう。パワハラを受けた背景が100%伝わることはないし、精神が弱いとか、面倒ごとを起こすと思われるんじゃないか。

一方で在職中の会社も、給料は出なくても社会保険料は半分負担してもらっている状態。成功する保証もない中、転職活動中と知られたくたかった。完全に戻る場所を失いそうで。

前にも後ろにも進めない恐れから、私はどちらにも言えなかった、言わなかった。転職先を仲介してくれるエージェントにさえも。

不安な中迎えた一次面接は、一応うまくいった。

当然、面接官から前触れなく「休職中ですか?」なんて質問が出るわけもない。そんなこと想定もしていないから。

エントリーシートには、「無職」か「在職中」のどちらかを申告するのみ。
聞かれていないから黙っているだけで、まだ「休職はしていません」と「嘘」の発言はしてはいない…

でも例えば「今もお仕事中ですか?」とふいに聞かれたら、うまく答えられる自信がない。
なんとかごまかせたとしても、後々食い違いが発覚したら虚偽の申告として採用取り消しになるかもしれない…

一次面接が通過して最終面接まで3週間近く空いた。この間はバレるかもという恐れと、罪悪感で苦しかった。

2社の最終面接が確約した頃、決意した。
退職すると。

最終面接といえど、他にも数名候補者はいるらしいから採用の保証はない。でもここまでいけた自分は、きっと他でもチャレンジ出来る。

なにより、前の会社にはもう戻りたくない。パワハラを訴えて1ヶ月が経っても何もしてくれない会社にしがみつくのはやめよう。
もう早く縁を切りたい。

5日後に最終面接を控えた頃、退職した。
退職届の郵送と、人事の方とのメールのやり取りで全てを終えることができた。


2年間頑張ってきたつもりだったから、こんな終わり方は虚しくて悲しかったけど、離れられてスッキリとした気持ちの方がずっと上だった。

本来なら、適応障害とうつを完治させてから望むべき工程を私はスキップした。
1ヶ月半の休職で回復傾向とはいえ、まだ治療途中だ。

不義理を働いて入社する転職先に対して、せめて入社までには健康状態になりたい。心を強くして同じことを繰り返したくない。

内定から入社までの1ヶ月間、通院先を増やしてひたすら集中治療をすることにした。

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