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ゆひら

体温計くわえて窓に額つけ「ゆひら」とさわぐ雪のことかよ  /「シンジケート」穂村弘
だいすきな歌。ゆひらって言葉がすごくいい。

去年授業で話した時、解釈が分かれた。わたしが「仲のいい男女の何気ない場面を切り取ってさ、ふふって笑いたくなるような素敵な場面じゃない?ゆひらって体温計くわえてるから上手く言えないんだよ。そういうとこ含みで。」と言ったら、「え、俺、親子の場面かと…父さんと子どもかなぁってσ( ˙-˙  )」
そっから授業そっちのけで解釈に夢中になったのは言うまでもない。3年生だったからあらかた終わってるしというのもあって、本当に好き勝手やってたなぁと思う。短歌を最初は一方的に紹介していたんだけれど、だんだんと生徒たちが自分の解釈を伝えてくれて楽しかった。三十一文字の世界は想像が無限大なのだ。

1学期後半は短歌の紹介が疎かになってしまっていた。反応なくても続けなきゃだよ、私。

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