いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書を読んでみた

著者は水野学さん
good design company代表。クリエイティブディレクター、コンサルタント。ゼロからのブランドづくりをはじめ、ロゴ制作、商品企画、パッケージデザイン、インテリアデザイン、コンサルティングまでをトータルに手がけているのだそう。
おもな仕事に、相鉄グループ「デザインブランドアッププロジェクト」、熊本県「くまモン」、中川政七商店、久原本家「茅乃舎」、イオンリテール「HOME COORDY」、東京ミッドタウン、オイシックス・ラ・大地「Oisix」、興和「TENERITA」「FLANDERS LINEN」、黒木本店、NTTドコモ「iD」、農林水産省CI、宇多田ヒカル「SINGLE COLLECTION VOL.2」、首都高速道路「東京スマートドライバー」など。

個人的に良かったポイントをリマインドしておきます。

・段取りによって仕事をルーティーン化し、ベースをきちんとしておくことで、仕事のアウトプットのレベルが上がる。
・段取りをきっちりとつくってしまえば、どんな仕事も必ずやり遂げることができる。
・プロジェクトの完成形をビジュアルで想像する
・依頼を受けた段階で疑うところからはじめる。
・発想のチャンネルを切り替える
・そのプロジェクトが完成して「誰が」「どう喜んで」「なんて言ってるか」「どういう表情をしているのか」を映画のように想像する
・完成形のイメージを画像で検索してみる
・画像のイメージがぴったりくるならそれで固めてもいい
・目的地を決めるためにアイディアを広げて、方向が定まったらアイディアを絞る。
・どうなったら成功か?をきちんと把握し、共有することが大事
・最終のイメージはビジュアルで考えつつも、そこに行きつくことろまでは説明ができるようにしておく。
・目的を考えずただ依頼に応えていたら最高の結果は出ない
・「この指示が本当にベストか?他のやり方の方が目的にかなっているのではないか?」と想像し習慣づける
・先行して成功しているモデルケースを調べる
・ターゲットの解像度を極限まで上げる
・今後のターゲットまで考えてプロジェクトの方向性を明確化させる
・ひとりの人間の素の感覚を忘れられないようにする
・最終のイメージから「トップダウン」で考えることで、あらゆることがおのずと決まってくる
・調べる→大まかな方向性を決める→具体的なプランをまとめる→仕上げ作業をする→完成 この流れは全てに共通する
・あらゆるものごとはルーティーンなのだからルーティーン通りにやってみればいい
・どんなトラブルが起きるか、アクシデントがあるかパターンも含めて想定しておくのも、段取りのうち
・ルーティーンを増やすと仕事の質が上がります。
・全体のレベルがグンと上がる。
・アレンジや工夫ができるのはプロの領域に達した人だけ
・できる限りルーティーンを増やしエネルギーの余裕と蓄えておけば、仕事の質も高まってくるはずです。
・チーム全員がそれぞれの思惑を越えて同じ方向に進むためにコンセプトは必要
・チーム全員が「このプロジェクトは〇〇である」と言えることが理想
・コンセプトに立ち返ることが大切
・素晴らしいコンセプトは分かりやすく行動も自然とついていきます
・「知る」ことなしに仕事がうまくいくはずがない
・段取りをする前にあらゆる知識をサーチする
・インプットした知識をもとに面取りをして物事を把握すれば、方向性もコンセプトもほぼ決まる
・なんのためにこの仕事をするか?目的は?志は?この仕事によってどのように世の中が変わるか?を考えて段取りをする
・全ての仕事に時間という目盛りをあてがう
・締切が完成
・締切が完成であるならば「がんばったけれど、できなかった」という言い訳も通用しなくなくなる。
・締切は何日の何時までと決める
・締切を設定するのにごまかさない
・3年プロジェクトも3分間のカップ焼きそばを同じように段取りをする
・このプロジェクトにおいてやるべきことは何でどれくらい量があるか?
・「プロジェクトAは1週間くらいかかるかな」と思ったら、そのサイズの時間BOXを選び、pre締切から逆算して1週間前にスタートする。
・「短時間で終わる仕事」と「長くかかる仕事」という目安で、やるべきことをはかる
・段取りは3時間ごとに見直すといい、あるいは仕事がひと段落したら見直す癖をつける。少なくとも朝・昼・晩、1日3回見直すべきだ。

【段取り表のつくり方】
①「やるべきことリスト」をすべて並べる
②締切とプレ締切を設定する
③「やるべきことリスト」の所要時間を設定する
④「やるべきことリスト」を時間BOXにはめこむ

・なるべくストレスなく効率よく仕事を進めていくコツは自分の頭の中に思考を入れておかないということ
①紙に書く②スマホに記録する③人に振る
・思考を外部化しておくと、自分の中に残らないので、ストレスも減り、アイディアも出やすくなります。
・仕事がはじまってから、疑問や不安が生まれないように、ありったけの想像力と予測力を働かせて、あらゆる段取りと準備を済ませておく。
・ボールを持っている時間をなるべく短くしようとすれば、必然的に仕事は早くなります。
・「これ〇分でできるから」と時間を添えて指示を出す
・自分が思っていることを全て伝えるプロセスをめんどくさがってはいけない。

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