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4時間で100合のおにぎりが完売!泉佐野市で人気のおにぎり屋

泉佐野のキッチンカーで、行列ができるおにぎり屋さんをご存じですか?
あったかいおにぎりを提供するため、注文を受けてから一つひとつ作っているんです。
今回は泉佐野市を拠点に、地元食材にこだわった人気のおにぎり屋さんを紹介します。
取材当日、平日にもかかわらず長蛇の列ができていました。準備したお米100合が飛ぶように売れ、その人気ぶりがうかがえます。

今回は、地元で愛されるキッチンカーKATATEMAの人気の秘密を探るため、店主のめーちゃんにインタビューしました。

気になる「KATATEMA」の魅力を徹底解剖

インタビュー当日のKATATEMAの様子。常に15組以上が並んでいる人気店

なぜ「KATATEMA」という店名にしたのですか?

平日は、夫婦共働きで会社員をしています。週末のマルシェ出店は「片手間」のため、KATATEMAと名づけました。本業の会社の理解があり、副業としてキッチンカーをしています。副業ではありますが、仕事をしている感覚がなく、楽しんでいます。

KATATEMAでキッチンカーをはじめたきっかけは?

対面販売の魅力を知ったのがきっかけです。KATATEMAは2020年にスタートし、はじめは多肉植物の専門店でした。ネット販売も考えましたが、地元のマルシェに出店するようになり、接客する楽しみを覚えたんです。

多肉植物寄せ植えを販売していました

多肉植物だけではなく、今までとは違うものを販売したいと思っていたところ、マルシェではじめてキッチンカーの存在を知りました。一緒に出店していたキッチンカーが輝いて見えて、憧れを抱くようになったんです。

マルシェには、映えスイーツやオシャレな食べ物のキッチンカーが並んでいました。自分たちも映えるようなものを売ろうと、あれこれメニューを考えたんです。
「自分たちが本当に提供したいものは何だろう」と悩みました。無理してオシャレなものを売っても続かないのでは、と考えたのです。

ある日、ふと実家で見つけたのが、父と兄が育てたお米でした。私は「これだ!」とひらめき、キッチンカーでおにぎりを販売しようと決めたんです。

泉佐野市でお米を育てている、店主の兄である森下智司さん

メニューへのこだわりはありますか?

じゃこおにぎり(左)と犬鳴ポーク入り肉味噌おにぎり(右)

お米と具材は、地元の材料を使っています。一番人気のメニューは犬鳴(いぬなき)ポーク入り肉味噌おにぎりです。犬鳴ポークは、大阪府内では唯一のブランド豚で、甘みがあり昔からおいしさを知っていました。

じゃこおにぎりは、近海で採れ、泉州で加工されたちりめんじゃこを使っています。ゴマを入れた食べやすい佃煮です。

お米は、父と兄が育てた泉佐野産の米を使っています。泉佐野市の大木地区で育ったお米は、犬鳴山の湧き水をたっぷり含んだ自慢のお米です。

キッチンカーはいつからはじめましたか?

2021年の夏、酷暑で多肉植物が育ちにくかったため、栽培を休んでいた時期がありました。その休みを利用して、夫婦でキッチンカーのDIYをはじめたのがはじまりですね。
骨組みから塗装まで、およそ2ヶ月かけて手作りのキッチンカーを完成させました。

実際にキッチンカーでおにぎりを販売しはじめたのは2021年9月です。KATATEMA主催の「あきちマルシェ」でお披露目しました。

はじめておにぎりを販売したとき、お客さんの反応は?

予想以上にお客さんの反応がよく、みんなおいしいと言ってくれたんです。父と兄が作ったお米は本当においしいので、お客さんによろこんでもらえたのは、うれしかったですし、安心しました。
おにぎりキッチンカーとしてやっていく上でも自信になりましたね。

お客さんはどのような人が多いですか?

ファミリーが多いです。お子さんでも食べやすいように、パック入りのおにぎりにしています。

リピーターさんが多く、いつも買いにきてくれる方がいてうれしいです。顔見知りのお客さんがくると、つい話をしてしまいます。作業する手は止めませんが、少しの時間でもお客さんと会話するのも大切にしています。

おにぎり以外にもたくさんメニューがありますね!

普段はおにぎりが中心ですが、夫はKATATEMAの「親方」として他の商品も手伝ってくれています。今はフルーツあめが人気で、普段から頭の中はあめでいっぱいみたいです。
夏はかき氷も販売していますよ。KATATEMAのメニューを紹介します。

フルーツあめ

KATATEMAはおにぎりキッチンカーですが、最近は「フルーツあめ」の販売をはじめました。国産のくだものを使ったあめで、砂糖を溶かすところから手作りしています。着色料もない、純粋なあめです。
親方が自宅でいちごあめを作ってみたところ、あまりのおいしさに商品化しました。いちごあめは冬季限定ですが、普段はりんごやぶどうあめを作っています。
りんごあめはカットしてお子さんでも食べやすくしているのがウリです。
取材当日はなんと180個売れたそうです。

コーヒー

泉南にある吉田珈琲本舗のコーヒーを淹れています。私自身コーヒーが好きで、昔から飲んでいた馴染みのある味なんです。毎回コーヒーを注文してくれるお客さんは、ブラックなのか、ミルク入りかなど、好みを覚えられるぐらいリピートしてくれています。
おにぎりとコーヒー、意外と合うんですよ。

かき氷

ほわほわのかき氷は夏季限定です。おにぎりと同じく、山盛りなのがポイント。削った氷にシロップをかけ、さらにもう一度削って山盛りにします。
お客さんから削っているところが見えるので、そんなにいっぱい入れてくれるんですね、と驚いてくれます。

濃厚バナナジュース

食物繊維がたっぷりの濃厚バナナジュースは、栄養価が高く、子どもたちにも飲みやすい人気メニューです。注文を受けてからバナナをカットし、ミキサーで作るので、できたてを味わえます。バナナの風味と甘みを味わえる、KATATEMA自慢のジュースです。

KATATEMA店主のめーちゃんに一問一答

なぜKATATEMAはこんなに人気があるのでしょうか。おにぎりのおいしさはもちろん、おいしさ以外の秘密も気になりますよね。人気の秘密を探るため、店主のめーちゃんにインタビューしました。

キッチンカーをやっていてうれしかった点は?

お客さんがおにぎりで笑顔になってくれるのがうれしいです。

普段から、お客さんへおにぎりを提供するときに「わっ」と驚いて欲しいので、具はたっぷりとのせています。
山盛りなのでパックでふたをするとつぶれちゃうんですけどね。写真映えよりも量の多い方がうれしいかなと思って。

以前、中学生が半パック分のお金を持って「買えますか」と注文しにきました。大切なお小遣いを使って買おうとしてくれたので、断るわけもなく、パックにパンパンに詰めて渡しました。あのとき見た中学生のうれしそうな顔が忘れられません。

それと、つい先日マルシェに出店したのですが、お客さんから「おにぎりはKATATEMAしか認めない。おいしかったよ」と言われて感激しました。

忙しい週末とは思いますが、プライベートは何をしていますか?

出店のない平日は、会社員として夫婦で共働きをしていて、プライベートの時間はほとんどありません。キッチンカーでおにぎりを売るのが楽しいので、趣味みたいな感覚でKATATEMAを楽しんでいます。出店のない週はほとんどありません。子どもの運動会がある日はさすがに休みました。

苦労している点は?

出店日の都合で、平日に仕込みをするときはさすがに大変だと感じますね。日持ちする具材から準備していき、計算しながら進めています。

めーちゃんのエネルギーの源は?

お客さんが直接「おいしい」と言ってくれるのが元気の源です。これは対面販売だからこその魅力だと思います。
Instagramでお客さんがよくKATATEMAのおにぎりを紹介してくれるんです。お客さんがお客さんを連れてきてくれるのが本当にうれしいですね。

今後の目標は?

「KATATEMAでも一生懸命・KATATEMAだから楽しく」がモットーです。末永く、お客さんに愛されるキッチンカーでいたいです。

人気の秘訣は、お客さんとの時間を大切にすること

今回は、泉佐野市で活躍しているキッチンカーKATATEMAのめーちゃんにインタビューをしました。めーちゃんは、どんなに忙しくてもお客さんとの会話を大切にしているからこそ、地元のお客さんに愛され、支えられています。

材料にもこだわりがあるKATATEMAのおにぎり、ぜひ一度食べてみてください。

KATATEMA主催のマルシェは年4回開催しています。
出店情報などはInstagramで発信しているので、ぜひチェックしてくださいね。

KATATEMA主催 あきちマルシェ
開催日程:年4回(3・5・9・11月)第4日曜日 小雨決行
開催場所:大阪府泉佐野市大木1512 火走神社となり
アクセス:府道62号線沿い、駐車場あり、南海バス犬鳴線「中大木」下車すぐ

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