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録音技術の進化と功罪【ビートルズ編】

皆さまこんにちは。
音楽…と言いつつヴィンテージオーディオの話に偏ってしまったので、この辺りでぼくの大好きなミュージシャンやレコード、CDなどの話を掲載していきたいと思います。
先ずはぼくの人生に欠かすことのできない神様的存在The Beatlesについてです。


・デビュー
ぼくが生まれた翌年、1962年に「Love me Do」で鮮烈なデビューを飾ったビートルズ。解散が1970年ですから僅か8年足らずで以降のロック・ポップスに多大な影響を与える程の偉業を成し遂げたことになります。
デビュー当時の録音機材は当然テープで2トラック。はじめの2枚のアルバムは正に一発録りの”スタジオライブ”でした。音は荒削りで録音も良くはありませんが、その演奏は迫力に溢れ、彼らが正にライブバンドであったことがよく分かります。

・ライブからの撤退
そして彼らは程なく大ブレイク。絶叫の嵐の中でPA機材もままならない状況で行われるライブの中、誰も自分たちの演奏を聴いていない(聴こえない)こと、あまりの人気でセキュリティの担保も困難なことに辟易とした彼らは1966を最後に一切のライブ活動を中止し、スタジオ録音に徹しました。
時を同じくして録音機材ももの凄いスピードで発展、トラック数も増えマルチ録音も可能となっていきました。
彼らはそれを最大限に活用し奇抜なアイデアを出し合い、類稀な才能によって数々の名盤を産み出しました。
それらのアイデアは今でも数多くのミュージシャンが模倣する程の影響力を持っていました。

・解散への足音
しかしマルチ録音が可能になったことで録音は徐々にメンバーがばらばらで行い、スタジオで顔を合わせることも減っていってしまったそうです。
ブライアン・エプスタインの死後、メンバーを何とかまとめようとポールによる提案で原点に立ち返ろう!と【GETBACK PROJECT】の提案がなされましたが、結果は書くまでもなく一気に解散へと向かってしまいました。
まぁそもそもこれだけの天才たちが同じバンドにいたこと自体が奇跡ですね。
しかし最後の映画『LT IT BE』ではライブバンドとしてのビートルズの面目躍如のシーンが満載です。アップルレコードの屋上で行われた屋外ライブシーンは必見です。

※残念ながら『LT IT BE』は配信されていませんが、ディズニープラスで『GET BACK』というドキュメンタリーが見られるようです。↓


『GET BACK』はまだ見ていませんがオリジナルの『LET IT BE』では何度合わせても息の合わない崩壊への悲壮感が漂うシーンがあります…。

・スタジオ録音
それとは対照的なアルバムが「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(Sgt. Peppers Lonely Hearts Club Band)」や「アビイ・ロード(Abbey Road)」などです。ライブでは絶対再現不可能な録音技術の成せる術です。
JAZZ、クラシック以外のジャンルでは往々にしてあることですね。…というよりほぼ全てのCDがそうですね。
ぼく自身はこれを素晴らしいことだと思うし何十年も愛聴しています。何故なら彼らは”ビートルズ”であり、それが必然的に必要なことだったからです。

・もし無人島に…
よく音楽好きの間で交わされる会話に「もし無人島に一枚だけアルバムを持って行けるとしたら何?」というものがあります。ぼくはずっとアビイ・ロードでした。↓

それではまたお会いしましょう。

#Beatles #ビートルズ #アビイロード


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