手術前日までの準備と実際

カウンセリングで手術日を決め、手術後の生活についてもクリニックからの説明でイメージを膨らませたところで、手術に向けて準備を始めました。
現在は既に手術を終え、脇を固定しながら抜糸の日を待っている段階ですので、実際に手術を終えて準備がどう役立ったかなどもお話ししたいと思います。

私が手術当日までに準備したことは大体以下の通りです。

①手術日10日前くらいに、クリニックに予定通り手術を受ける意思に変わりない旨、電話を入れる。
②クリニックの支払いは現金のみのため、手術費用を現金で用意する。
③今回の手術が、加入している医療保険の給付金の対象であるかを保険会社に確認する。
④前開きのブラジャーを購入する。
⑤手術日に来ていく服装を決める。
⑥抜糸の日までの食事のメニューを考えて、買い物も済ませておく。
⑦シャンプーをしてもらえる近所の美容院をリサーチしておく。
⑧手術当日にランチするお店を選んでおく。


①については、クリニックから指示がありました。
受付の方は「過去にトラブルがあったので…」とおっしゃっていました。クリニック側との信頼関係はとても大切ですので、もちろん指示通りにご連絡しました。

②については仕事の合間に銀行へ行き、50000円を下ろして、うっかり普段の生活で使ってしまわないように封筒に入れて準備しました。
手術費用は40000円ちょっととのことなので、50000円あれば問題なさそうです。

③は保険会社によっては対象になることもあるから確認した方がよいと事前の情報収集の時にネットの記事を見つけて読んでいました。
新卒で働き始めた時から払い続けている保険、大変ありがたいことに40歳を過ぎても大病もなく、使用せずに今に至ります。せっかく支払い続けているのだから、頂けるものは頂戴したい!と早速電話で確認。「腋臭症で…」と電話越しに伝えるのはやっぱり抵抗がありましたが、費用面の負担を軽くする意味でもここは確認必須です。
給付金が下りるかどうかは術式による、正式な手術名と手術コード(というものがあるらしいです。医師に聞けばわかるそう)を確認して教えてほしい、との保険会社からの返答でした。
①でクリニックに電話したタイミングで上記を確認しましたが、手術当日に医師に確認してほしいとの返答でしたので、こちらについては当日忘れずに確認することとしました。結論から言いますと給付金の対象とのことで、現在保険会社に必要な書類を請求しているところです。給付金がいくら下りたかは手術費用の総額ともにまたお話したいと思います。

④は、私がフロントホック等前開きのブラジャーやブラトップを持っていないため、今回の手術を受けるにあたり新たに購入しました。Amazonや楽天等でも、乳がんの術後の方におすすめされているような、綿素材の前開きのブラトップが多く販売されていましたので手に入らずに困ることはないかと思います。新たに購入するなら、手術後は肩まで包帯を巻かれますので、柔らかく伸縮性のある素材で、サイズもワンサイズ大きめがよいかと思います。
ちなみに私は比較検討した結果、肩紐のないチューブトップを購入したのですが、個人的には大正解でした。
腕を通さずに下から履いて着用できるため手術後の更衣がとても楽でしたし、ただでさえ肩にも包帯が巻かれて凝りやすいのに、ブラジャーの肩紐まであったら肩こりのある私はより辛そうです。
デザイン的にも、前開きの綿素材のブラトップは今回の手術前後にしか使用しないだろうと思い、せっかくですので手術に関係なく使用できるものを選びました。手術日と抜糸日に着用して、それ以外の日は外出せずノーブラで過ごすつもりでいたので、1枚しか購入していません。

⑤手術当日の服装については、できれば前開きでゆったりしたものを、と①でクリニックに電話した際にも念押しで指示がありました。
私の手術当日の服装は、
・チューブトップ
・前ボタンで完全に前開きできるキャミソール
・厚手の綿素材の夫の半袖Tシャツ(第3ボタンまで開閉可)
・手術中に履いていても辛くないウエストがゆったりめのお尻に飾りやボタンなどがないパンツ
・脱ぎ履きしやすいベルクロのスニーカー
で臨み、特に不自由はありませんでした。
キャミソールは個人的には着なくてもよかったのですが、手術前に脇の下に麻酔のテープを貼るため女性は袖のない服を着用してきて欲しい、とクリニックからの指示があったので着用しましたが、マストではないような気がします。麻酔テープを貼る際にチューブトップ1枚でも、私は特別抵抗のないタイプですが…でもあまり丸出しでも先生や看護師さんはやりにくいですよね…。
トップスは本当は前開きが良いのでしょうが、うちの夫は大柄で彼の服を私が着ればかなりのオーバーサイズになりますので、夫の服なら着脱には問題ないだろうと判断して夫のTシャツを借りることにしました。
前開きかどうかよりも私が重要視したのは素材です。前開きでゆったりしたトップスでも、あまりにテロテロとした柔らかい素材だとガーゼ+包帯固定の凹凸を拾ってしまうと考えたので、厚手で形がしっかりした張りのある素材のTシャツを選びました。私が着ると肘下丈のドルマンスリーブ風になり、凹凸も拾わずにとてもよかったです。手術後も傍目にも多少の違和感はあったかもしれませんが、少なくともパッと見てすぐわかるいかにもな感じはなかったのではないかと思います。
ボトムスは履いたまま手術台に1時間は横になって手術を受けることになる可能性を考慮し、全体に締め付けがないものを選びました。あと仰向けになった時にお尻が痛くならないよう、余計な飾りがついていないことも大切。
靴もかがまずに脱ぎ履きできるものを選びました。

⑥手術日の夕飯から抜糸日の朝食まで、8回分の食事はあまり調理の必要がない、簡単な物で済ませられるように、外出は限りなく最小限にしたいので予め大まかにメニューを決めて準備しておきました。
その間2日間夫が不在だったので、主に子ふたりと私が食べる分を用意する感じです。
朝食は3回とも菓子パン等、袋を開ければ調理せずに食べられるパンと、小分けのヨーグルトやみかんやマスカットなどのナイフで皮を剥かずに食べられる果物。私は普段から朝食を食べる習慣がなく、夫も朝は食べる時間がないので子ふたり分用意すればよく、朝食はあまり迷わず決められました。
昼食は2回、1日目はレトルトカレー、2日目はチルドピザ&冷凍ドリアの組み合わせ。昼食も簡単です。
夕食は3回、1日目は仕事帰りの夫に駅前でお惣菜を買ってきてもらう事前にお願いして、白米は手術前に夜に炊けるようにタイマーをセット。2日目の昼食のカレーや夕食でも食べられるよう、ここで多めに炊いておきます。味噌汁は前日に多めに作っておきました。白米と味噌汁、お惣菜2種で1日目を終えます。
2日目は夕方の人目につきにくい時間になってからスーパーに買い物に行き、ネギトロ丼とお刺身、スーパーの唐揚げとインスタント味噌汁にしました。
本当はデリバリーなどで外出を避けたかったのですが、どうしてもジャンクなものに偏りがちになるのでサッパリした物も食べたくなり、諦めてスーパーに行きました。
3日目は夕方から外出する予定のあった夫に、何か適当に買ってきてもらうよう依頼して、調理の手間を省きました。
当初の算段と状況に応じて変更はしましたが、概ねイメージ通りにいきました。
ちなみにお皿洗い等の後片付けよりも、調理の方が動作が複雑で腕を固定しているとやりにくいです。私は成長期の子供がおり、夫も不在の時間があったため事前にかなり準備しましたが、一人暮らしだったり食事の世話が必要な同居人がいなければ、お皿洗いも不要なカップ麺やレトルト食品などでしのいだ方がきっと楽です。Uberとかもよいですよね。割高なので利用はしませんでしたが…。

⑦手術日から3日目の抜糸日まで、3日間は入浴することができません。真夏ではないとはいえ、さすが3日間も髪を洗えなかったらギトギトになりそう…。自分で洗髪するのは厳しいので、自宅近くのシャンプーをしてもらえる美容院を探しておきました。
美容院をピックアップはしていたのですが、固定したまま外出すること自体を極力避けたくて。
抜糸日の前日に夫に髪を洗ってもらうように事前にお願いしておきました。
案の定、手術翌日の夜くらいから前髪が油ぎってきて髪を洗いたくて仕方がなかったので、頼んでおいてよかったです。家族ならゴシゴシ洗ってもらえますし!一人暮らしだったら、抜糸日前日に事前に美容院を予約しておいたと思います。

⑧手術内容や手術後の安静も含めて、負担が少ないとは言い難い治療です。楽しみもないとですよね!
クリニックのあるエリアは、私の生活圏内ではなく何なら最寄り駅も今回初めて下車したくらいなのですが、美味しいお店も多くあるエリアらしい…。
手術当日は、麻酔のテープを貼ったあとにテープの効果が出るまで1時間半ほど外出する流れになっており、その時間で昼食も食べてきてくださいとのことでしたので、事前にリサーチしたお店でランチを楽しみました。緊張していなければ、もっと味わって楽しめたかな…。でも美味しかったです!
抜糸の日も、抜糸を終えたら帰りに行きたいカフェがあるので楽しみにしています♡

…とこんな感じの準備と実際でした。
自宅からクリニックまでの距離や、手術後にどれだけ家族等の援助があるかでも準備の内容はだいぶ異なるのではないかと思います。

私の場合は子供がおり、身の回りの世話が必要な年齢ではないですが、食事や洗濯など子供のために自分が動かなければならないこともまだまだあります。そのため、事前準備は比較的入念にして実際の動きもイメージしておきましたので、夫が不在な時間が長くても自分のペースで無理なく過ごせました。

拙い体験談ですが、手術を検討されていたり、手術の準備をされている方の参考になれば嬉しいです。


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