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唇の重なりが離れる時

はい。釣りなタイトルです。
中身はロマンチックとは
無縁の内容となっております。
あしからず。

ではなんなのよ。ごもっとも。
我が家の くるみ さんのお話。


最近ご近所様にお子様が生まれ。
スクスクと成長されていらっしゃる。

「ぷー…」
近頃言葉を話されていらっしゃるのが
縁側でのんびりされている
お姿から拝見出来るのです。
(別に覗いてるわけではありませぬ)

なんとも可愛らしいお姿なのですが。

我が家の くるみ さんは
不思議な音だけ聞こえる様で。
耳を欹て。
見えない目を凝らし。
キョロキョロと辺りを探るのです。

散歩中ほぼ座る くるみ さんを見守る私は
その光景を眺めており
なんとも可笑しくて堪らなかったのです。

その日。
陽もだいぶ落ち。
暑さが少しだけ落ちてきた時間
いつも通り くるみ さんと散歩に。

「ぷー…ぷっぷぷ」
可愛らしいお声と共に
ママさんのお膝で外を眺めるお子様が。

は!!!!!
っとキョロキョロと周りを伺う くるみ さん

まただねぇと。ママさんとご挨拶の後
面白おかしく見ておりましたらば。

「ぷ……ぱーんっ!」

それまでお口をあまり開けず
お話ししていたお子様が
口を開けた声を発しられたのです。
そう。唇の重なりが離れた時

「きゃぅぅんんん…」

なんと くるみ さん驚いたのか
まるで助けを求めるかの如く鳴いたのです。
それはもう見事に。

あまりの事に私もママさんも声を上げて
笑ってしまいました。
すっかり意味もわからずぽかーんとする
赤子と犬。
その姿にまたも笑ってしまいました。

帰宅後すっかり人にくっつき倒し
甘ったれさんを露呈して
その日は
女帝感なく床についた くるみ さんでした。

老犬と過ごす
夏も終わりに近付いた夕暮れの
私的におもしろかったお話。

すっかり耳も閉じ気味で寝た くるみ さん

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