見出し画像

覚書の必要性に迫られている話

年明けから一度も開いていなかったnote。いや、開けなかったんです。

去年の10月から始まったオンラインの修士コースは、1年詰め込み型。
修士論文を翌年に回したにもかかわらず、課題の量、授業のペース、2月から始まった研修などなど、いろいろ付いていくのがやっとで、最後のほうはほとんど寝る暇もなし。

6月中旬に、研修の記録の提出が終わり、夫も2週間ほどの休暇に入ったので、色々やりたかったことをやろうとした矢先。

人生初の肺炎に罹患!2週間以上、熱が上がったり下がったりを繰り返し、ベッドから出られない日々。その間なかなか原因が判明せず、娘も発熱し始めたりして、家の中はいろんな意味でてんやわんや。
結局休暇中は何もできず、娘の保育園が夏休みに入ってしまった今になって、いろいろとやる事が増えてきたので、やらないといけない事、これまでにやった事を書き留めておかなければ、私の省スペースな記憶力では、その一部も維持できない!

ということで、長い間封印されていたnoteを久しぶりに開いてみることになったのでした。

時系列にいろいろ書くと、いつまでたってもリアルタイムに追いつかないので、大事なのに覚えられそうにない事から。

実はつい先日、とある翻訳会社から「スペイン語→日本語の翻訳ができる人を探しているんだけど、あなたのプロフィールがぴったり当てはまるので、よかったらお返事ください」と連絡がきました。

おぉー!!!まだ修論終わってないのにこんなことあるのか!!
と興奮し、すぐに「興味があるので詳細を教えてください」とお返事。

すると、早速業務委託契約書が送られてきました!
いやいや、早ない?ちょっと詳細聞かせてくださいって言っただけやのにさ。

と言いつつ「こうやってみんな経験を積んでいくものだ」とかなんとか自分に言い聞かせながら、大学院の授業で習った契約書と比べておかしいところがないか確認しながら、夫にも見せて私が変な契約にサインしようとしてないか確かめてもらいながら…サインして送り返しました。

その時夫が「念の為、もう自営業者登録しとかないとダメなのか聞いといたら?」と一言。
自営業者になると、毎月登録料(?)を支払わないといけないので、すぐにお仕事がもらえない場合、払い損になるのです。
そうかそうか、とメールで質問したところ、

「自営業者登録済ませてないと、お仕事振れないので、登録お願いします」

とのこと。聞いといてよかった!わざわざ連絡してくるってことは、おそらく仕事があって、急いでるに違いない。
ネットで調べたところ、デジタル化が進んでいるスペインは、早ければその日のうちにできるようだったので、まずはSeguridad Social(社会保障制度)の登録から。

こちらは、以下のサイト(スペイン語のみ)から指示に従って進んでいくと、あっという間に登録完了。いつ仕事を始められるのかわからないので、とりあえず翌日を開始日に設定。

https://portal.seg-social.gob.es/wps/portal/importass/importass/Categorias/Altas%2C+bajas+y+modificaciones/Altas+y+afiliacion+de+trabajadores/Alta_trabajo_autonomo

その後、Agencia Tributaria(国税庁にあたる機関)にも登録。税金の申告などをするためです。
これも、実際はネットで申請できるのですが、なんせ書類の質問の意味がわからずややこしい!!スペイン人夫に聞いても「うーん、わからん!」と匙を投げられる始末。

(申請はここから↓ ↓ 右上のプルダウンから英語(EN)も選択可)

オフィシャルの情報によると、036または037という形式の書類を書いて提出しなければならないらしいのですが、まず自分がどっちを出すのかわからない。
037は036の縮小版で、会社を起こす人は必ず036じゃないとダメとのこと。ということは、フリーランスは037で良いのかと思いきや、NIF(納税者識別番号)がない人は036で申請しなければならないとも書いてある。

うーん、私はフリーランスだけど、NIFは持ってないし…。
夫に相談すると、とりあえず036で出してはどうかと言うので、036の入力にとりかかることに。

開いてビックリ!なんと9ページもあるではありませんか💦
しかも、いきなりNIFを聞かれる項目が!!
でも、これはNIE(外国人識別番号)があればそれで良いらしいので、ひとまずそれで対応。
ただ、それ以降特に3ページ目は起業する人向けと思しき内容(代表者がどーとかこーとか…)だったり、自分の活動内容が、IVA(消費税)法の免除項目に該当するかどうか(法律読んだけどわからん)聞かれたり…で完全にお手上げ状態🤷‍♀️

チャットやバーチャルアシスタントなども用意されているけど、質問項目が多すぎるし、まだ最後のページまで到達してないし、とウジウジしていると、痺れを切らした夫が「もう役所に行ってやってもらったほうが早いよ」と一声。
予約を取ったら、幸い翌日の午前中が空いている!

ということで、娘を連れて役所に出向いたところ、所要時間10分足らずで呆気なく終了。待ち時間の方が長かった。

最初にNIEのカードを見せる。
→質問1「どんな仕事をしますか?」
→質問2「人を雇ったり、オフィスを構えたりしますか?」
→質問3「いつから始めますか?(社会保障制度に申請した日と同じ日)」

たったこれだけ。

その後、書類にサインをして、いつ税金の申告が必要なのか説明を受けて終わり。
ちなみに、3ヶ月に1回の申告と、年に1回総まとめの申告と2つ必要。
私の場合はとりあえず10月までは申告の必要がないので、10月になってやり方が分からなかったらいつでもきてね、と親切なおじさん。

説明するたびに「わかった?わかった?」と何度も念押しして確認してくれたり、騒ぎ始めた娘に日本語で話しかける私を見て「アリガトウ」と日本語で言ってくれたり、終始真顔だったけどめちゃいい人だった。

サインした書類の控えをみたところ、結局037で申請されていました。

代理で申請してくれる業者もあるみたいだけど、役所でこんなにスッとやってくれるなら、行ったほうが絶対早い。(起業する人はそうはいかないのかな?)
スペインの役所がテキパキしている印象は皆無だったので、嬉しい誤算でした。

さて、晴れてフリーランスになったところで、翻訳会社に登録が終わったことを報告。現在連絡待ち。

ちなみに、毎月払う登録料は、基本的に前年度の収入、初年度の場合は予想される収入によって決まりますが、初年度は毎月定額80ユーロ支払い、年度末に支払いの方が多ければ返還、少なければ追徴という仕組みがあるので、ひとまずそれを選択。
噂では、2年目以降少なくとも毎月300ユーロくらい払うと聞いているので、今から1年後に向けて心臓バクバクですが、来年はそれを支払ってもお釣りがくるぐらい稼げるようになってたらいいなぁ。

そんな夢を見つつ、修論との両立に対する不安に怯えつつ、運転免許の勉強が完全に放置されていることを気にしつつ…。
2024年は後半戦も波乱の予感です。

Maqui

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?