GIS(地理情報システム)を導入するなら、この3つのポイントは外せない
GIS芸人のいりやまです。
GISの導入は、一生にそう何度も経験することではないでしょう。
しかし、いりやまは職業人生のほとんどがGISの導入とサポートです。この経験から、このポイントはぜひ導入時にご認識いただきたいという点が3つお伝えしたいと思います。
1|GISの導入目的と効果を具体的にする
紙の地図がデジタル地図になっただけでは、費用対効果が合わないことにももあります。
どんな目的でGISを導入したいのか?想定したメリットがどのくらいの範囲で、どのくらいの付加価値を生み出すか、事前にチェックしておきましょう。
たとえば、GIS導入のメリットはこのようなものがあります。
例えば、収集配送業務。
「紙の地図がデジタルになれば効率化するだろう」と検討を始められる企業様が多くいらっしゃいますが、もう少し細かくみてみてください。
このように整理しておくと、今後、導入にあたってのネックが出てきた際、どの機能が必要でどの機能は諦められるかを考える目安にすることができます。
2|データが十分に揃うか確認する
GIS(地理情報システム)には、一般に以下の2種類のデータが必要です。
・業務データ(ユーザデータ)
業務データとは、顧客の住所など、GISを利用して地図上に表示したいすべてのデータを指します。
POINT! 緯度・経度が分からないときは?
ところで、GISでプロットするには、住所が必要ですが、その住所は緯度・経度によって与えられる必要があります。どうやって変換するの?という方はいりやまに聞いてください。
・背景地図データ(ベースマップ)
GIS(地理情報システム)で使う背景地図とは、地図の基盤となる地図データのことです。背景地図は、GISで表示する空間情報と結びつけて、地図を見やすくしたり、空間分析をするために大切なものです。
どんな背景地図があるかは、{【2023年版】GIS(地理情報システム)の背景地図データまとめ(提供元12/データ数235)}にまとめています。
3|開発工数をしっかり見積もる
GISを通常の業務システムに付加する場合、特有な専門知識が必要になることがあります。例えば、地図の読み方や基本的な地理的概念について理解する必要があり、また、空間データの分析や可視化には、統計学や地理情報科学に関する専門知識があった方がいいでしょう。
いりやまもよく研修をさせていただいていますが、GISを導入する際には、システム構築やデータ整備、トレーニングなどの工数が増えるため、コストも含めて認識しておく必要があります。
|まとめ
今回は、GIS導入に際して、このポイントはぜひ導入時にご認識いただきたいという点を3つお伝えしました。
この記事がお役に立てると嬉しいです。
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