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GIS(地理情報システム)百科事典

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GISについて調べたいときにお読みいただける記事をまとめていきます。
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告知:「GIS×AIで、624時間の業務を削減!」

GIS芸人のいりやまです。 ウェビナーでお話することになりましたので、よろしければご参加ください(無料) 開催日:2024/1/18 (木) 13:00 〜 14:00 GISセミナー「GIS×AIで、624時間の業務を削減!」主催:MQD(株式会社マップクエスト)  金額:無料 定員:10名 申込締切:2024/1/17(水) 18:00 イベント概要 地理情報の世界でもAIの活用が加速しています。 浄化槽メンテナンスの配車計画作成を例にお話します。 ・注目さ

GIS(デジタル地図)開発でよく質問される用語集

GIS芸人のいりやまです。 ▼いりやまの働くマップクエスト▼ GIS開発でよく質問される用語の意味を簡単にまとめました(五十音順)随時追記していきます。 ア行Web地図サービス (WMS): 地図の画像データをWeb上で提供するプロトコル。 Webフィーチャーサービス (WFS): 地理的なフィーチャーのデータをWeb上で提供するプロトコル。 オーバーズーム (Overzoom): タイルが存在しないズームレベルでの地図表示。既存のタイルを拡大して表示し、滑ら

ラスターデータとベクターデータを理解して効率的に活用する|デジタル地図開発

GIS芸人のいりやまです。 デジタル地図開発の基礎となる、ラスターデータとベクターデータの違いについてまとめてみました。 ご参考にしてみてください。 ▼いりやまの働くマップクエスト▼ ラスターデータとは?活用方法、メリット・デメリットラスターデータとは? ラスターデータとは、ピクセル単位の情報を持つ地図データの形式であり、直感的に地理情報を理解することができます。 空撮画像や衛星写真に代表されるこの形式は、地理状況を直視したい時に非常に役立ちます。 それぞれのピ

風評被害は未然に回避!GISでの表現で気を付けること

GIS芸人のいりやまです。 GISでは位置情報が見える化するがゆえに、特有の風評被害が発生することがあります。そのリスクを回避するために、ときには「やや見にくい」地図にしてしまうことも大事です。 |シカ情報マップとクビアカツヤカミキリの違い以前の記事にて紹介した「シカ情報マップ」は、野生のニホンジカの目撃情報を集めるアンケートシステムでした。 このシステムを横展開し、特定外来生物であるクビアカツヤカミキリの目撃情報を収集する「クビアカツヤカミキリアンケート」を現在、試験

GIS導入後のトラブル紹介

GIS芸人のいりやまです。 今回は、実際にGISシステムを導入した後によくあるトラブルを紹介します。導入を検討の際にはぜひご参照ください。 |重要な部分が表示されにくい?・オンライン型( Googleマップやオープンストリートマップなど) オンライン型では、背景地図データの内容は提供者次第なので、エリアによって地図の品質がバラつくことがあります。オンライン型では、「地図の質(解像度・情報量)を高めろ、と言われているが、手の打ちようがないというトラブルが起きる可能性があり

「OSアップデートでGISシステムが動かなくなるかもしれない」

GIS芸人のいりやまです。 システムに長く関わっていると、避けて通れないのがOSアップデートです。 特に、GISシステムではOSアップデートにより、今使っているソフトウェアが使えなくなりました、というご相談を受けることがしばしばあります。 |GISソフトウェア(エンジン)のサポート切れ今回のご相談相手は、顧客関係管理システム(CRM)※にGISシステムを付加されていました。 しかし、OSアップデートにより、そのシステムが上手く動くかの保証・サポートが切れてしまうというこ

GIS(地理情報システム)を導入するなら、この3つのポイントは外せない

GIS芸人のいりやまです。 GISの導入は、一生にそう何度も経験することではないでしょう。 しかし、いりやまは職業人生のほとんどがGISの導入とサポートです。この経験から、このポイントはぜひ導入時にご認識いただきたいという点が3つお伝えしたいと思います。 1|GISの導入目的と効果を具体的にする紙の地図がデジタル地図になっただけでは、費用対効果が合わないことにももあります。 どんな目的でGISを導入したいのか?想定したメリットがどのくらいの範囲で、どのくらいの付加価値を生

コレできていないと、GIS開発が長期化しがち!?3つの観点から解説します

GIS芸人のいりやまです。 今回は、GIS開発を長引かせないためのGIS開発の心構えをお伝えします。 GIS開発に欠かせないGISエンジン※の機能は苦労して大方把握していても開発期間が延びてしまうことがあります。 |工期が延びるのは、「GIS(地理情報システム)が難しい」せいか?もちろん、GIS開発の経験があるエンジニアは少なく、難しい印象があるかもしれませんが、GIS自体の難解さはいくつかの要因の1つに過ぎません。(そのあたりはGIS芸人いりやまに聞いていただければ、

【GIS導入】役員決裁の成否を分けるポイントTOP3

GIS芸人のいりやまです。 今回は、経営陣にGISを理解をしてもらうためのポイントを説明します。 |GIS導入の検討の観点は経営陣と一致しない?ご担当者様におかれましては、GIS開発に取り組むために、業務整理から始め、業務データ活用方法を検討したり、サプライヤーを比較してこられたことと思います。 そこで導入を、となりますが、最後は経営陣に納得してもらわなければなりません。 経営陣への説明は、これまでの検討状況をまとめた資料だけでは、必要な情報を網羅していないかもしれま