GIS導入後のトラブル紹介
GIS芸人のいりやまです。
今回は、実際にGISシステムを導入した後によくあるトラブルを紹介します。導入を検討の際にはぜひご参照ください。
|重要な部分が表示されにくい?
・オンライン型( Googleマップやオープンストリートマップなど)
オンライン型では、背景地図データの内容は提供者次第なので、エリアによって地図の品質がバラつくことがあります。オンライン型では、「地図の質(解像度・情報量)を高めろ、と言われているが、手の打ちようがないというトラブルが起きる可能性があります。
②オフライン型(ゼンリン社住宅地図データベースなど)
オフライン型では、購入時点では最新ですが、時間が経つとともに当然ですが古くなっていきます。
更新するには買い替える必要がありますが、予算の都合上、すぐには難しいこともあるでしょう。オフライン型では、「◯◯さん宅がないんだけど、更新して」と言われても、すぐには更新できないというトラブルが起きる可能性があります。
|表示が遅い
描画時間が長くなることもGISのよくあるトラブルです。
ここでデータ量が地図描画にどれぐらい影響があるのかテストしてみます。
おおよそ日本全図が一枚の地図となるように表示してみると、表示を終えるまでに 約5秒かかりました。
ここから、東京付近を縮尺1:2500000となるように拡大すると、約1秒かかりました。
|GIS開発の学習コストが思ったよりかかる
GIS開発に習熟したエンジニアを確保するのはなかなか難しいので、自社のエンジニアさんに学習していただくことになります。そうすると、思ったより学習にコストがかかると思うかもしれません。
・GISエンジンごとにわりと仕組みが違う
「◯◯でGIS開発経験あります」といっても、各メーカーごとに仕組みがわりと違うため、導入するソフトによっては、イチから覚え直し、ということもあります。
・GIS開発には地図技術も必要になる
GIS開発では、GISエンジンを使いこなすことに加え、“地図に関する技術”を要しますので、その習得に時間がかかることが多いです。
|まとめ
今回は、GIS開発で起こりがちなトラブルについてお伝えしました。よくある例を知って、トラブル回避にお役立てください。
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