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辛子色で、個人的な、矛盾。

 秋が訪れ、私の住むところでは一年のうちの僅かな期間しか来ない「一年続けば良いのに、なレア気候」である。もう少しで冬の足音がすると思うと、既に炬燵が恋しい気すらしてくる。

 今年は、例年よりも外に出ていない。したがって服に気を配る必要性も低下し、なんだか寂しい。そんな私は辛子色が好きだったりする。マスタード色とでも言えば小慣れて聞こえるのかは知らないが、とりあえずそんな秋の深まりにふさわしい色である。
 例えば今これを書いてる自分もGUで買った辛子色のTシャツを着ているし、愛用している自転車もそんな色である。

 さて、なぜこんな導入をしたかと言えば、まぁ実際は大した関係性もないのだが、自転車について考えざるを得ないことがあったからである(軽い自己開示は読者が増えるかなと思ったのもある)。

 私は最近バイトを始めた。求人サイトを見て応募したのだが、その時に「交通費あり」となっていた。まぁ当然っちゃあ当然である。しかし、私には出なかった。自転車通勤だからである。

 これが最近の疑問である。「どうして自転車には当然のように交通費が出ないのか。」不思議でならない。

 もちろん、面接の時に聞いてみた。すると、「車やバイク、電車ならお金(燃料代や運賃)が発生しちゃうけど、自転車は…ね?」という回答である。はぁ、と一旦は飲み込んだわけだが、私の中では、いつまで経っても消化されない。

 無論、自分なりに一応の考察はした。自転車に対する交通費が出なくて当たり前な風潮がある要因の仮説は4つである。

1,少数派だから
2,本当にお金が掛からないと考えている
3,コストカットのため
4,当事者じゃないから知らないよ

 さて、どれが要因だろう。たとえどれだったとしても納得はいかないのだが。

「1,少数派だから」これで自転車に交通費を出さない場合,今後自身がマイノリティの時に多様性について主張できないリスクがあることを知っているのだろうか。逆だったらキレないのだろうか。

「2,本当にお金が掛からないと考えている」少し考えればわかることである。私たち人間は生きている限り、お腹が空いてしまう。ましてや自転車を漕いだらそんなの加速してしまう。そしてガソリンと同様、燃料補給は有料である。

 「3,コストカットのため」コストが無駄に多くかかってしまうから、自転車にまではお金払ってられないよ、という人がいたらそれは必ずしも正しい主張とは言えない。それは、「交通費が出ないから車できているだけであって自転車でもお金が出るならそうするよ」という潜在自転車乗りの考慮をしていないからである。同じ距離を移動するとき、ガソリンよりもカロリーメイトの方が安いはずなので、自転車手当を採用した方が経費が浮くかもしれない。

 「4,当事者じゃないから知らないよ」これで深く考えることを辞めてしまう心理は、わからないでもない。ただ、それでは以前上司が決めたことにずっと従ってしまう人である。というか、そもそもこれを主張する人も「当事者」であることに気付けていない。地球温暖化が進行してほしいのだろうか。

 ここまで愚痴のように長々しく述べてきたが、高い要求があるわけではない。往復分のカロリーの現物支給でもいいので交通費を出してほしい、もしくは一律で無しにして、基本給を上げてほしいのである。車ユーザーがCO2を排出しながらも、優遇されている事実が気にかかるのである。

 他のバイトはどうなのだろう。バイト自体が今在籍しているところが初めてなのでわからないが、バイトに自転車に交通費が出るところはどのくらいあるのだろうか。正社員に自転車手当を出す企業はいくつか聞いたことがあるが、素朴な疑問である。

 まぁ、ここに書き連ねたところでバイト先の人はnoteのことを知らないので、実生活に何か変化があるわけではない。しかし、これに賛成してくれる人がどれだけいるのかとっても気になる。
 将来起業したときには、自転車にも通勤手当を出そう!と決心している。アフターコロナの世界では「出勤」という概念がどれだけの期間残っているかもわからないわけだが。

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