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#31 日々躑躅を続けるのみ。/コトノハーバリウム

 今日は、ここまで続けてきた連続投稿においては最終日としたい。ただし、コトノハーバリウムは継続するので、今後の詳細は別の記事に詳しい。

 さて、今日のコトノハは「躑躅・彳亍(テキチョク)」である。これは「少し歩いて佇んでを繰り返す」という意。
 ちなみに訓読みだと、躑る【たちもとお−る】(あちこち歩き回る)、躅む【ふ−む】(ふむ、足踏みする)と読む。また、どちらも漢検一級の範囲ということで、道理で読めないわけだ。

 「躑躅」という漢字を見て、あるお花を思い浮かべた方がいたとすれば、漢字超上級者であると言っても良いのではないか。
 実は植物のツツジも「躑躅」(もしくは映山紅)と書く。この漢字がツツジと読まれるのには諸説ある。まず、ツツジを食べた羊がお腹を壊して躑躅した(この場合はうずくまってしまうの意)故事から羊躑躅→躑躅となった説。そして、ツツジのあまりに美しい姿に歩き出してもすぐ立ち止まってしまうことからツツジを躑躅と表記した説、である。
 個人的には、なんとなく素敵だという理由で後者の説を推している、が真相は定かでない。

 当初、毎日投稿するのは辛い道にも見えたが、1ヶ月は意外にも早く過ぎてしまった。ここで一旦は終わるものの、躑躅していきたいものである。

 ということで今日は「躑躅」を紹介した。これの「歩いて立ち止まってを繰り返す」という意味を見たときは単なる難読漢字かと思い、記事を書くには届かないかもしれないと感じた。しかし、これが植物の名前でもあること、意外にも素敵な由来(仮説だが)があることを知り、区切りの記事に相応しいと考えたのである。

 ではまた。

 

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