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小番(こばん)食堂

看板はたらいうどん いなり寿司も人気


住所:喜多郡内子町小田128
電話:0892-52-2129(FAX同)
営業時間:9時~18時
定休日:不定休
席数:20席(テーブル・小上がり)

 旧小田町(内子町小田)を代表する名物と言えば「たらいうどん」。そのたらいうどんを食べるならここ、「小番食堂」です。旧小田町役場のすぐ近くに昭和32年に創業し、「当時人口も多く、賑やかだった街の中心の角地に位置していることから、母が兄の意見をもとに『小番(こばん)』と名付けたそうです」と懐かしそうに話すのは、2代目代表の細川壽喜さん。母親から小番食堂を継承し、平成16年には内外装ともに改装していて、「たらいうどん」の看板が目印です。
 たらいうどんは、文字通り木製のたらいに湯を張り、茹でたてのうどんを入れたもので、「年中ぬくい素朴な手打ちうどんです」と細川さん。江戸時代に狩猟で小田を訪れた大洲藩の殿様に、地元農民がふるまったのがルーツとされ、それが地域に広まり、地粉でうどんを打つ習慣が育まれ、名物に成長しました。小番食堂が打つうどんはモチモチとして、大豆、椎茸、煮干しと濃い口醤油で出汁を取り、昆布をアクセントとして加えます。出汁は創業以来継ぎ足しながら味を守っていて、その秘伝の出汁にニラと生姜を入れて食べます。器となるたらいは大・中・小あり、普通盛りが650円、大盛り750円、グループ向けの4人前入り2600円(いずれも税込)。
また、小番食堂は食堂として地元客や観光客の胃袋を満たすため様々な料理メニューを提供していますが、その中でも一番人気がいなり寿司(1個100円)です。仕入れた油揚げの油脂分を一旦抜いたうえで味付けしていて、その味付けの出汁も継ぎ足しています。そんなやや甘口のいなりの人気は高く、たらいうどんとの相性も抜群。たらいうどんといなり、親子丼・他人丼とのセットメニューもあります。その美味さからわざわざ松山等からいなりをまとめて買いに来られる方もいらっしゃるそうです。


たらいをもつ細川さんご夫婦


 たらいうどんは旧小田町の食文化です。しかし、近年は「人口減少もあり家庭でうどんを打つ習慣が段々減り、たらいうどんを出す飲食店も数えるほどになりました」と細川さん。その中で小番食堂は定番のメニューとしている唯一の店舗とされ、「小番と言えばたらいうどん」との評判が定着、近隣にある道の駅併設の飲食店にも卸しています。
細川さんは「たらいうどんを家庭で食べる習慣は小田自体でも段々と減っていますが、人気のいなりとともに夫婦で作り続け、古くからの食文化を守っていきます」と、静かに気持ちを高めています。


いなり寿司も小番食堂の名物


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たらいうどん20%offまたは食後のアイスコーヒー・ホットコーヒーをサービス

 

細川さんからのエール


「私はかつてソフトボールをやり、ピッチャーとして地方の大会でノーヒットノーランをしたこともあります。若い頃は明けても暮れてもソフトボールでした。パイレーツの皆さんも一球入魂で、最後の最後まであきらめずに頑張って下さい」