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悲願達成に向け後期に勝負!「結果を残し チャンスを掴む!」

VOL34 投手 山田空暉(やまだ・てんき)背番号19 2年目

Profile
2004/7/15 19歳 183㎝/80㎏ 右投/右打 滋賀県出身 愛工大名電高

 入団1年目の昨年、27試合に登板(投球回数72イニング3分の2)し、勝ち星に恵まれず5敗を喫したが防御率は2.85と、高卒1年目として及第点の評価を得た。中継ぎを主体に先発も担い、投球回数はチーム投手陣の中で2番目の多さだった。

 その姿は献身的であり、ファンに感動を与えた。だが、疲労は嘘をつけなかった。「高校時代は野手もやっており、ピッチャーとして1年間これほど投げたことは初めてでした」。シーズン途中、肘に違和感を覚える時も正直あったというが、不安を感じない試合もあり、後期終盤には自身最速の148㌔のストレートも投げ込んだ。そしてシーズンを終えた。彼は故郷に戻り、思い切って精密検査を受けた。その結果は手術を要するような重篤なものではなかったが、肘の疲労感は隠し切れず、基本的なケアとリハビリが必要と診断された。

2年目は疲労回復からスタート

この堂々としたプレート捌きが戻ってきた(6月29日・新居浜、3枚 目の下写真も)

彼の2年目は肘の再生から始まった。「ノースローでゆっくりとリハビリしていく」ことからスタートし、投手コーチ、トレーナー等と話し合い、10mのキャッチボール、ネットスローを進めた。「もっと投げたいという気持ちもありましたが、再発したらダメですし、ゆっくりと、しかし、しっかりと行っていきました」。リハビリは焦りと我慢とのせめぎあいであったものの、順調に進んだ。走り込みも徹底した。そして時間が解決した。彼は今、「万全な状態になりました」と、口元を緩ませる。前期終盤には実戦にも戻り3試合に登板。6月7日の香川OG戦では先発し、4イニングで8つの三振を奪った。「(ベストな状態を10とすると)今は8くらいでしょうか。まだ球速が上がり切っておらず、もっとスピードを出せると思います。そのため8です」。

フォームを一部修正、先発に専念へ

2枚目と同じ6月29日・ソフトバンク4軍戦(新居浜)

昨年は、ストレートの他、カーブ、スライダー、フォーク、シュート、2シーム系を投げていたが、「スライダーを投げ過ぎたきらいがあり、腕を捻って投げるので肘に負担があったのかも知れません」と、反省も込め今年はスライダーを封印いている。また、「昨年は力まかせに投げて、体が開いて球が横回転して肘が少し下がっていることが多かったですが、今年は縦の回転を意識して、従来のサイド寄りのスリークォーターから若干オーバー寄りにしています。下半身から使って縦回転にした方が球がいい感じになっています」という。肘への負担を考慮して諸々の工夫、新たな取り組みを実践しつつあり、後期は先発に専念する構えだ。

母校の愛工大名電高ではエースで4番を務め、甲子園を沸かせた。当時からNPB球団が注目し、高3のドラフトでは指名が有力視されたが、残念ながら漏れた。そして自身の夢を現実にすべく求めた新天地がパイレーツなのだ。昨年のドラフトでも指名が期待され、指名は3年越しの悲願。「この後期にしっかりと結果を残しチャンスを掴みたい」と、並々ならない意欲を見せている。

ひとくちメモ
趣味:サウナ・音楽
血液型:O型
愛称:「てん」
好きなタレント:特になし
好きな食べ物:オムライス・寿司
苦手な食べ物:特になし

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