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Vol.5 上甲 凌大(じょうこう りょうた)
今秋のドラフトは本指名で!
捕手 背番号27/新入団
Profile
生年月日:2001年1月29日
身長・体重:184 cm ・90 kg
血液型:AB型
投打:右投左打
出身地:愛媛県西予市
出身校・チーム:宇和島東高~伯和ビクトリーズ
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勝負の1年
パイレーツに入団する選手の目的はNPB入り。誰もがNPBドラフト指名を目指しているが、今季、最もドラフトに近いとみられる1人が上甲選手だろう。「NPB入りの思いは誰よりも強い。今年勝負を決めるつもりです」、真っすぐな眼差しで力強く宣言する。
昨年11月29日に東京ドームで開催された都市対抗野球大会。広島市の社会人チーム・伯和ビクトリーズの8番捕手として出場し、NPBも注目の四国銀行の投手からライト中段と右中間に2打席連続の本塁打を叩き込み、スタンドに陣取っていたスカウトの度肝を抜いた。3年間在籍した同チーム最後の年に記録した打率3割7分、5割を超す長打率は本物だった。この強打で一躍注目を集めたが、残念ながら昨年の都市対抗は新型コロナ禍の影響からドラフト後の開催に変更されており、彼への評価は今年のドラフトに持ち越されることになった。
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恩師と共に
野球をしていた父と兄の影響を受け、小学校は硬式のボーイズリーグに所属し、中学校での軟式野球を経て、宇和島東高に入学。同校では「1年生の秋から試合に出て、長打もそれなりに出ていた」が、高校通算の本塁打はわずか1本。決して突出した長打力ではなかった。
そうしたなか、宇和島でトレーニングジム「0style」を経営する濱田直洋コーチに出会いアドバイスを受ける。「しっかりアドバイスをしていただき、スイングの軌道も変わりました」。3年の春だった。「このトレーニングで僕は変わりました。濱田さんとの出会いは大きかったです」。
在学中からNPB入団を明確な目標に据え、卒業後は社会人野球に身を投じたのだった。
濱田氏は現在、パイレーツのストレングス&コンディショニングコーチ兼トレーナーを務めており、上甲選手はじめパイレーツの選手たちのよき相談相手にもなってくれている。
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目指すは「ドラフト本指名」
パイレーツ入団後は正捕手としてマスクを被っている。「捕手としては投手とのコミュニケーションをもっと図り、しっかりと試合を作っていかねばなりません」と課題を口にする。バッティングについては、毎試合のようにヒットは出ているものの、「自分の持ち味の積極的なスイングがまだまだできていない。甘い球を見逃しています。修正して試合に臨んでいきます」。
自らに課した今季目標は打率3割5分以上、ホームラン15本。
「チームが勝っていく中で自分の数字を積み重ねていき、レベルアップさせます。結果を出して今秋のドラフトでは育成ではなく本指名でいきます」と、力強く話す。
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「よく言われるんですよ」と苦笑するのは、「上甲」という名字。この名前で野球、宇和島東高となると誰もが思い浮かべるのが、同校の野球部監督を長年務めた名将・上甲正典監督。「親戚ですかと聞かれますが、たまたま同じだけなんです」。
パイレーツ入団後は朝からウェイトトレーニングに精を出し、野球漬けの日々を過ごしていて、食事時に見る動画が「唯一の息抜きです」と笑う。