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ケガから回復し実力発揮!勝利のマスクを被るのは僕だ!

VOL33.捕手 矢野 泰二郎( やの たいじろう)背番号2・3年目

Profile
2002/5/22 生れ 20歳 180cn/85kg 右投/右打 愛媛県今治市出身  済美高

入団3年目の後期を迎えている。母校の済美高では正捕手として活躍した。しかし、パイレーツ入団後はケガに悩まされ、その力を存分に発揮するには至っていない。「今の自分にとり試合に出ることが全て。チームの勝利に貢献するとともに、捕手として強肩をしっかりアピールしたいです」と、改めて自らにムチを入れる。
 1年目の4月、彼は開幕直後に肩を故障した。その時まだ18歳、先は長い。彼は思い切って手術に踏み切った。術後は順調にコンディションを回復させたが、チームに合流したのは7月。バットを振ることは避け、出場したのは後期5試合に限定された。そして体調万全で迎えた2年目、正捕手の座は横浜ベイに入団した上甲選手に奪われ、矢野選手は1塁手やDHでの出場が増えた。39試合に出場し打率.188、12打点にとどまり「悔しくて仕方なかった」と振り返る。

開幕戦でMVPに輝いた

 彼は3年目の今シーズン、「キャッチャー1本でやっていく。正捕手は僕だ」と、並々ならない決意で臨んだ。オフはコーチに頼み込んで投手陣のランニングメニューに加わり走り込んだ。「投手は走る量が多くペース配分も速い。その中で足腰を鍛えました」。鬼の形相でバットを振り込み、送球練習を徹底した。迎えた4月1日のホーム開幕戦、彼はスタメンマスクを被り、5投手を最後までリード。打っては3打数2安打3打点の活躍を見せ、順調なスタートを切った。だが、〝好事魔〟というべきか、彼は4月終盤に肘を痛める。「軽い炎症でした。オフからの疲労が溜まったのだと思います。肩に自信があることもあり、セカンドスローなど全力で行き過ぎたところもあります」。そのため前期の捕手としての先発出場は7試合ほどにとどまり、DH等も含めて残した成績は出場12試合で打率.143、打点7。「全然納得していません」と語気を強め、「首脳陣の期待に応えることができなかった」と顔を曇らせる。ただ、打席が少ないわりに打点が多いのは、ランナーが塁上にいるチャンスの場面で打っている証拠でもあり、「何とか勝負強いバッティングができています。今後は(ランナーの有無に拘わらず)チームに勢いがつけられるバッティングに力を入れたいですね」。

7月上旬にも本格復帰へ 

彼は肘の故障以降、コンディション回復に努めた。「順調に治ってきています。(6月下旬時点で)バッティングは満点の10に近く、投げる方も7月上旬のソフトバンク3軍戦あたりに間に合わせたいと思います」と矢野選手。入団後に経験した2度の故障を睨みながら、「野球選手にケガはつきものですが、ケガしないことが大事。それも大切なセンス」とし、「チームの勝利、シーズン総合優勝、独立リーグ日本一を正捕手として目指していきます」と、再出発を宣言する。

ひとくちメモ
趣味:音楽鑑賞
血液型O型
愛称:たんじろう
好きなタレント:広瀬すず
好きな食べ物:寿司
苦手なもの:辛いもの


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