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伸びしろが ~期待される18歳 変化球磨きチェンジアップにも~

VOL14. 投手 佐々木 大和(ささき やまと)背番号30・新入団

Profile
2004/5/17生れ 18歳 176㎝ / 80㎏ 右投/右打 広島県出身 盈進高

父親は陸上、母親はバレー、2人の妹は上が高校で女子野球、下は中学でテニスと、スポーツ一家の中で育った。小学校入学と同時に地域のスポーツ少年団で軟式野球を始めたが、「最初はチームの人数合わせでした」。それがいつの間にか「(プロを目指そうと)ここまで来ました」と笑う。
 彼は中学時代、所属した軟式クラブの監督から勧められ、野球に本腰を入れる。福山市にある盈進(えいしん)高に進み、3年の夏甲子園に出場。1回戦鶴岡東高(山形)との対戦で背番号10を付け終盤マウンドに上がったが、劣勢を覆すには至らなかった。「自分の投球は余りよくなかった。いい感じで(高校時代の野球を)終われませんでした」。そして卒業後の進路を模索することになるが、時はまだまだ新型コロナ禍を脱し切れておらず、幾つかの選択肢が頓挫。その結果、コロナに翻弄されながらも独立野球に身を置き、自身の可能性を追い求めることになった。

ベスト体重をキープ、これまで故障もなし

巧みなステップでボールを捌く佐々木選手

 チーム内に8人在籍している10代選手の1人で、最も若い18歳だ。「パイレーツ入団直後は体力的にもしんどかったですが、だんだん練習にも慣れ、今では充実した環境で野球に取り組めています」と力強く話す。ただ、チームは全40選手、そのうち投手だけでも20人を数える。「人数が多く1人1人のレベルも凄く高い。先ずはチーム内での競争に勝つことが第一であり、身体を強くするのと、ストレート、変化球、フィールディング全てをレベルアップしないといかんです」。
 高校時代はどんどん押していたというストレートは最速142㌔、そこにスライダーと決め球とするフォークを絡ませる。「そのスタイルはベースにしたい」とするも、レギュラーを勝ち取るために「新たにカットボールを練習していて、自分の中では苦手意識のあるスライダーの精度も高めています」とし、「ストレートにしても変化球にしてもストライクゾーンで勝負できて、自分が思うボールをいつでも投げられるようにしないといかんです」。
 現在の体重は「高校時代からキープしている」という83㎏で、「身体の動きを考えるとこれがベスト。これまで故障やケガもありません」と佐々木選手。「とにかくきつかった」という高校時代の冬場の走り込みがもたらした、頑丈な肉体に自信も見せながら、「チャンスがあれば中継ぎでも何でも自分が入ることのできるところからどんどん入っていきます」と声を弾ませる。

ひとくちメモ
趣味:ユーチューブ
血液型:O型
愛称:やま

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