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目指すはMAX155㌔の快速球 先ずは1イニングを完璧に!

VOL30 投手 吉村紘輝(よしむら・こうき)背番号14 2年目

Profile
2000/9/6 23歳 188㎝/93㎏ 右投/右打 福岡県出身 藤蔭高~長崎国際大

高校2年から藤蔭高野球部(大分県日田市)のエースナンバーを背負った。3年夏の甲子園大会(2018年)1回戦では星稜高と戦い、ヤクルトに入団した奥川選手と投げ合った。奥川選手の陰に隠れたが、恵まれた体躯から投げ込まれる吉村選手の速球にも人知れず注目が集まった。大学進学後はコロナ禍があり、2年の夏に肩のクリーニング手術を受けたこともあり実戦から暫く遠ざかった。そのためパイレーツ入団後は、鈍った試合感を取り戻す戦いを余儀なくされた。

1年目の苦い経験生かす

坊っちゃんスタジアムで力投する吉村選手

彼は1年目の昨シーズン、5試合に登板し1勝を上げたが、合わせて7イニングを投げて防御率は12.86、「満足なんてできるものはなく、反省点の多い1年目でした」。その苦い経験を生かそうと、彼は2年目に向けて投球を磨き、「(年明けの1月以降)調子を順調に上げていきました」という。「今年はいける」…そんな手応えを掴んで実戦に臨んだ。そして迎えた2年目の公式戦、彼は今季初登板となった4月13日の香川OG戦(坊っちゃん)、3番手としてマウンドに上がり1回を被安打1に抑えた。2回目の登板は5月10日の徳島IS戦(今治)Wヘッダーの第2試合、5番手として投げて1回を被安打2・与四球3・与死球1の3失点と乱れた。この試合は慣れないナイトゲームで、打ち取ったと思われる当たりが不運な長打に変わり、タイトなストライクゾーンを意識し過ぎたあまり、「腕が縮こまりボールを置きに行ってしまった。いつものリリースで投げられませんでした」と嘆く。「勿論全て僕が悪いんですが、あれ以来フォームが乱れ、試合だけでなく、あれほどよかったブルペンでも投げる感覚が変わってしまいました」という。その変化は当然首脳陣も見抜き、この前期、それ以降彼の登板はなくなった。前期2試合、防御率13.50という数値だけが残った。

角度のあるストレートは現在149㌔

スローイングボールを使いトレーニングする吉村選手(3月)

 190㎝近い恵まれた身長の右オーバーハンドだ。ボールに角度があり、球質も重い。ストレートは昨年、MAX149㌔を記録した。スライダー、カーブ、カットボールにフォークも織り交ぜる。「僕は精神的に弱くはないと思います。緊張する方でもないです」と話す。ありていに言えば「普通に投げれば勝利の方程式を担えるピッチャー」とされ、可能性の豊かさを評価する声は小さくない。

彼は前期終了後のミニキャンプ中、「体の機能、使い方を変える」ことに重きを置いている。「投球動作の際、右足で地面をもっと強く押せるようになれば球速はもっと上がると思います。並進運動時に右足の力が抜けがちなので、もう少し地面を強く押せるようにしたい。その右足の使い方が大事なテーマです」と話す。今目指すのはMAX155㌔であり、決して現実味の乏しい球速ではない。「後期中継ぎとして先ず1イニングを完璧に抑え、絶対に任せられるようになりたいです」と、かつての輝きを取り戻すべく自らにムチを入れている。

ひとくちメモ
趣味:釣り(イカのエギング)
血液型:AB型
愛称:特になし
好きなタレント:特になし
好きな食べ物:ラーメン
苦手な食べ物:シナモン

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