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【週刊】ドル円相場分析と今後のシナリオ【2019/12/22】FXサンデーレポートvol.19

今週のドル円相場は109.200~700の高値圏でのもみ合いで週末を迎えました。上がるのか下がるのかよく分からない、方向感をつけにくい相場でしたね。

先週に「米中通商協議の第一段階の合意」が発表され109.700まで上がったものの、そこからは目立った材料がなく高値を更新せず、かと言って下落トレンドへの転換も見られず、といったところでしょうか。

12月に入ってからの相場はテクニカル要素ではなく、ファンダメンタル要素で大きく値動きをしている気がします。

3~4日ほどレンジを作った後、ファンダメンタル材料がでたら突発的に半日で暴騰、急落するので、個人的には難しい相場です。

それでは、2019年12月22日時点のドル円相場分析と今後のシナリオを考えていきます。

月足:12月3週目は高値圏で揉み合い

月足以上の予測・分析は「トライアングル完成」⇒「月足レベルの上昇トレンド開始」というメインシナリオです。これを前提に日足以下の予測・分析をしています。

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12月3週目は冒頭で述べたように109.200~700での高値圏でのもみ合いで終了しました。
今月はファンダメンタル要素で大きく動いている傾向があり、何か強い(弱い)材料が出ない限りはレンジ相場に収束するといった感じです。

週明けに注目しているのは
・年末ムードとクリスマス休場で揉み合いか
・ファンダメンタル材料が出れば大きく動く可能性
・高値109.700をしっかりと更新するのか
・再び108円台に押し戻されるか

現時点では110円台・108円台上下ともに可能性がありますね。
以下の予測・分析は先週のメインシナリオサブシナリオを引き継いで考えます。

メインシナリオ:週明けは、日足のフラットC波を形成するか

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上図のように、白線で描いたような「ダイアゴナル」が完成⇒黄色線のように「フラットA-B波」まで形成していると考えます。

A波始点が107.727、B波終点が107.706とほぼ同値で反発しているので「フラット」の可能性が大きいと考えています。もちろん、「アセンディングトライアングル」という可能性もありますが。

「フラット」と仮定すると週明けからはC波を形成する可能性が大きいです。C波の終点はA波の終点と同等の価格ラインで止まることが考えられます。よって、下値の候補は108.500ラインとなります。
このラインはフィボナッチ76.4%とも一致する価格帯であり、移動平均線期間(75)のサポートもこのあたりでされることが期待できます。

この108.500ラインを割るのであれば、次の候補はフィボナッチ61.8%付近かつサポート実績のある107.850~108.000の価格帯が考えられます。

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4時間足・1時間足でフラットの副次波を考えてみます。

まず、A波、B波ともに「急落後のレンジ」、「急騰後のレンジ」と波形が複雑となっています。これら2つは、「ジグザグ」「フラット」「トライアングル」のいずれにも分類し難いことから「ダブルジグザグ」等の値幅のある複合修正波と考えます。

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C波に関しては、109.181まで下落したラインを副次①波と考えると週末に副次②波までほぼ完成しています。
週明けは3~5波の残り3波動で下落していくことが考えられます。

今週の高値圏での揉み合いを4時間足で見ると「三尊」を形成しているようにも見えます。
よって、まずは直近の下値109.181を割ってくるかに注目です。

また、副次①波に引いたフィボナッチライン23.6%をローソク足実体で越えてくると再び109.700を目指す可能性が大きくなり、メインシナリオは怪しくなります。
さらに、109.700まで価格を伸ばすとサブシナリオへの切り替えが必要になってくるでしょう。

サブシナリオ:修正2波は終わっており、上昇トレンドを作るか

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上図のように白線でカウントした「ダイアゴナル(推進1波)」が完成⇒黄色線でカウントした「拡大型フラット(修正2波)」も完成していると考えます。

このように考えると、現在は次に現われる推進3波の副次1波を形成中であると捉えることができます。
週明けから109.000前半で下落がとまり押目となるのであれば、次の上昇では109.700の高値を更新し、110円台に達することは十分にあり得ます。

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4時間足で副次1波の副次波①~⑤を考えてみます。

108.500⇒109.700までを副次①波と考え、今週は109.181~109.706の値幅のフラット(副次②波)を形成したとも考えられます。フィボナッチ61.8%で反発しているのも1つの有力な材料かもしれません。

週明けは緑矢印のように③~⑤の副次波を形成していくことが予想できます。次の上昇で109.700を越えることができれば、③は110円台まで行く可能性が高いでしょう。
一方で109.700を越えることができない、あるいは、すぐに押し戻されるのであればメインシナリオの方が優位になってきます。

まとめ

今週は特別なファンダメンタル材料がなく、上げず下げずの高値での揉み合い相場となりました。
所感ですが、今月の相場はファンダメンタル予想での値動きが強く、テクニカル分析がしにくい状況が続いています。

週明けは年末ムードとクリスマス休場となりますが、ファンダメンタル材料による突発的な上昇・下落には注意したいところです。

直近で注目すべきレートは以下の通りです。
・高値109.700を突破できるのか⇒突破すればサブシナリオ
・直近安値109.181を割るのか⇒割ればメインシナリオ
・上値目標は110.000~110.500
・下値目標は108.500~107.850

以上、2019年12月22日時点でのドル円シナリオ分析レポートでした。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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