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【週刊】ドル円相場分析と今後のシナリオ【2019/9/29】サンデーレポートvol.7

今週は月~火と107円まで下落し、水~金にかけては108円台へV字回復する動きが見られました。107円を少しだけ割ったものの、底堅さが覗える相場でしたね。

それでは、2019年9月29日時点のドル円相場分析と今後のシナリオ(月足→日足→4時間足→1時間足)を考えていきます。

月足:9月は反発し、陽線で終わる

明日(9月30日)の1日は残っていますが、月足で見ると9月は8月の下落に対して反発して陽線で終わりそうですね。

トライアングルE波が終わっているのであれば、ここから月足レベルの上昇トレンドが始まる可能性が高いです。ひとまずは110円台を目指すかどうか。

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2019年9月1日レポートでも述べましたが、104.300ライン(赤線)がサポートとして効いているように見ることができます。9月はこのサポートラインを根拠に反発の上昇をしたと考えられます。

9月の値動きにおいて104.300ラインを割らなかったという事実から、上昇トレンド転換の優位性が高まったと考えています。10月に再び104.300に近づかない限りは、月足レベルでトレンド転換の考えは揺らがないでしょう。

10月も注目すべきは米中通商協議の進展・懸念のニュースですね。このファンダメンタル材料が大きな値動きの主なきっかけになるでしょう。

9月は比較的プラスの材料が出ていましたが、ここからさらに問題解決の進展するのか・再び問題が長引くのかが争点です。

日足:上昇シナリオは大まかに2通り

今週は107円まで下落した後、108.200近辺まで戻しました。

108.475の高値を更新していない + 週末にファンダメンタルにおいてマイナス材料が出たことで、ぶっちゃけここからどうなるのか非常に予測しづらいです笑。

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先週の予想を引き継いで考えると上昇シナリオは2通り考えられます。

A(桃線):修正2波は続いており、もう一度下落した後に上昇トレンドに転換する

B(白線):修正2波は終わっており、再び上昇トレンドに戻る

また、日足レベルで逆三尊を形成するかどうかも注目すべきポイントです。A・Bのシナリオどちらにせよ、1~3波が予想のように逆三尊を描くのであれば、月足レベルの上昇トレンド転換のシナリオの優位性は一段と上がります。

このAとBのシナリオについて4時間足、1時間足でさらに細かい値動きを予想してみます。

Aシナリオの4時間足と1時間足

Aシナリオは修正2波が継続しており、もう一度下落したあとに上昇トレンド転換するシナリオです。

ここでは、下落目安と修正2波継続の根拠を考えていきます。

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下落目安は①107.000前後(桃矢印)②106.000台(まずは106.680)(黄緑矢印)の2通りを考えています。

・①について

(a)波で107.000まで下落したあと、(b)波はフィボナッチ23.6%まで大きく価格を戻しています。38.2%を越えたことから買い気配が強いと覗えます。そのため、第一候補は再び107.000前後でストップする。このラインで買い支え、売り勢力の利益確定が起こることが考えられます。

107.000が堅いことを確認して、上昇トレンド転換するシナリオです。

・②について

ファンダメンタルにおいて大きなマイナス材料が出た際、107.000を大きく割れる可能性があります。フィボナッチ161.8%の106.000ジャストまでは考えています。

しかし、ひとまずは106.680が意識されるのではないでしょうか。106.680ラインはこれまでにレジスタンス・サポートラインとして働いています。(9月8日レポート参照

107.000を大きく割れるとなると、来週中に上昇トレンドに転換する可能性は低くなります。

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1時間足で4時間足Aの副次波(黄色線)をカウントしてみると上のようになります。

4時間足(a)波が1~5の5波動で構成されており、次の(b)波がa~cの3波動で構成されています。

このような解釈をすると5-3-5波動で進む「ジグザグ」の修正波である可能性が考えられます。この場合、週明けからは5つの副次波で(c)波(桃矢印)は下落していくでしょう。

Bシナリオの4時間足と1時間足

Bシナリオは修正2波は107.000付近をつけた所で終わっており、週明けからは上昇トレンドを形成していくシナリオです。

ここでは、上昇シナリオと修正2波終了の根拠を述べます。

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修正2波が106.960で終点であると仮定し、そこからの上昇を(1)波とします。この(1)波の高値目安は108.500前後と考えています。

前回の高値である108.475で戻り売りが意識されることが考えられ、高値は更新するものの売り圧力に押しつぶされる可能性が高いと考えています。

そして、(2)波の下値目安は108円前後であると考えています。107円後半から108円の堅さが意識されて、反発の上昇(3)波に移り変わることが想像されます。

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4時間足Bにおける副次波(黄色線)を1時間足でカウントしてみると上のようになります。

修正2波は(a)~(c)の3波動で下落し、下値106.960をつけて終了していると考えることができます。下値をつけた後の大きな陽線の連続((1)波)を見ると買い圧力が強いことから、上昇トレンドに変わったとも考えられます。

Bシナリオでは4時間足の上昇(1)波の副次波は27日金曜までに(4)波まで形成してたと考えられ、月曜日からは上昇の(5)波(高値目安108.500前後まで)が形成されると考えられます。

形としては3-3-3-3-3ダイアゴナル系となります。(上昇1波目のリーディングダイアゴナル

また、(a)~(3)までのチャートパターンを見ると逆三尊であることが分かります。この逆三尊もシナリオBの上昇の根拠になるでしょう。

108.500前後をつけた後は、108.000前後まで下落して下値の堅さを確かめる値動きをするのではないかと考えます。


このBシナリオは週明けの値動きで副次波(4)波の下値107.800を更新された場合に望み薄となり、さらに(2)波の下値107.422を更新すると破綻したと考えます。

つまり、Aシナリオの優位性が高くなります。

まとめ

週末に中途半端な値動きでストップ + 微妙なマイナス材料が出るといった感じで終わり値をつけて、予測がやりにくい状況だなというのが本音です。

現時点ではAかBどちらのシナリオに近い動きになるか「わからない」です。五分五分です。

週明けの値動きを観察して、A・Bのどちらのシナリオに近いのか判断していきます。まずは、窓開けがあるかないかですね。

注目すべきレートは以下の通りです。

☆月足:直近ではなし。104.300ラインは頭の片隅に。

☆日足:直近の下値107.000前後、直近の高値108.475

☆4・1時間足:まずは108.181を越えるか、107.800を割るか

☆Aシナリオ:107.000前後、106.680、106.000

☆Bシナリオ:108.000前後、108.500

また、米中通商協議のニュースにも要注意ですね。

来週の相場は難しそうな予感がします。損切りをしっかりしれましょう!


以上、以上、2019年9月29日時点でのドル円シナリオ分析レポートでした。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

週明けからも頑張っていきましょう!!


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