見出し画像

【週刊】ドル円相場分析と今後のシナリオ【2019/12/01】FXサンデーレポートvol.16

今年も残すところ1ヶ月、12月になりました。本格的に冷え込んできましたね。

さて、今週のドル円相場は「米中通商協議の期待感」「米指標がもろもろ良かったこと」 等を受けて109.660台まで上昇しました。終値も109.450台と高止まりしています。ホットな状態ですね。

上昇要因として「27日期限の109.500OPバリアがなくなったこと 」「 108円台でのショート勢のロスカット」も個人的には考えております。

結果としては、先週のレポート「Bシナリオ」のようなダイアゴナル5波形成の動きになりました。

先週の分析「1時間足」の通り、レンジをブレイクした時点でBシナリオの優位性が高くなったと判断しました。
ただ、109.500のOPバリア前(109.300当たり)で落ちるのではないかとトレードをしていたときは考えていたので、109.660台までの上昇は予想以上でした。頭と尻尾まで獲るのはなかなか難しいですね。

それでは、2019年12月1日時点のドル円相場分析と今後のシナリオを考えていきます。

月足:11月はしっかり陽線をつけて終了

月足レベル以上の分析では、現在は「トライアングル」A~E波が完成しており、上昇トレンドが始まりつつあると考えております。
「月足レベルの上昇トレンド形成」がメインシナリオとして、日足以下の分析・予想を組み立てています。

画像1

11月はしっかりと陽線をつけて終了する形となりました。
10月の高値109.280も更新しており、12月はこのまま110円を目指すのかどうかに注目です。

一方で、現時点では110円台に入ったら日足レベルの調整局面(下落の修正波)がくるのではないかと考えております。下落幅はざっくりと108.000~107.000まではあり得るかなと。

それはさておき、週明けは先週の上昇トレンドを引き継いで「110円台にタッチできるかどうか」が争点ですね。

メインは上昇、サブは下落のシナリオを立てる

今週の値動きを経て、先週のBシナリオ「日足ダイアゴナル未完成説」の優位性が増したと考えています。とはいえ、先週のAシナリオ「日足ダイアゴナル完成説」でもまだ言えることがあります。

・メインシナリオ:ダイアゴナル5波動目を完成させに110円台へ
Bシナリオ引き継ぎ)
・サブシナリオ:ダイアゴナルは完成しているため再び108円台へ
Aシナリオ引き継ぎ)

以上の2つを考えていきます。

上昇シナリオと下落シナリオのどちらも考えておけば、いざというときも戸惑うことなく対処できます。

メインシナリオ:ダイアゴナル5波目完成なるか?110円台への道

画像2

上の図のように波形カウントをしてみると、ダイアゴナルは形成中であると考えられます。今週の上昇を目安に考えると5波終点は110円台が濃厚と考えらます。

画像3

日足のダイアゴナルは上の図のように副次波a-b-cの3波動でカウントすることができます。
すべての波の副次波が3波動である「3-3-3-3-3ダイアゴナル」である場合、先週の106.680までの上昇はa波と捉えることが可能です。

週明けにb波を作った後、c波で再び110円方向へ価格を伸ばしていく可能性があります。
また、b波の終点は移動平均線期間(200)(109.000前後)のサポートが考えられます。

4時間足でもうすこし細かな値動きを分析・予想していきます。

画像4

まずは、b波のサポートの可能性がある価格帯を考えてみます。

以下の要素から、1つ目の候補は109.200~109.000です。
・上図のようなレジスタンスの成績がありレジサポ転換が期待できる
・移動平均線期間(75)のサポート期待
・下図のフィボナッチ61.8%が109.200付近、50%が109.000と重なる 

2つ目の候補は108.800ラインです。
・移動平均線期間(200)のサポート期待
・フィボナッチ38.2%のラインであること

☆サブシナリオへの切り替えが必要になる場合の値動き
・これらの2つのサポートを割ってきた→メインが怪しくなる
・フィボナッチ23.6%の108.600を割ってくる→メインを疑う
・上の図のような青丸サポートがあった108.500~450を割る→サブシナリオへ切り替える

画像5

次にc波の上値の目安を考えます。緑線は日足ダイアゴナルのチャネルラインとなります。
ダイアゴナル5波の終点はチャネルラインを越えることもあれば、越えないこともあり、ランダム性が高いです。複数の上値の目安を想定しておくのが吉でしょう。

個人的には、109円後半・110円ジャスト・110.500の3候補を設定しています。先週の上昇分のフィボナッチから考えると、161.8%(110.500)までの可能性は十分にあるでしょう。

サブシナリオ:拡大型フラットに可能性に注意、下落の可能性

画像6

上図のように波形カウントをするとダイアゴナルが完成していると考えることも可能です。
今週の上昇において新高値を更新しておりますが、「拡大型フラット」の可能性があります。
「拡大型フラット」であった場合、週明けからc波を形成しに108円方向に下落していくことが考えられます。

4時間足で細かな値動きを分析・予想していきます。

画像7

「拡大型フラット」を想定して波形カウントをすると上図のようになります。
フラットの副次波は3-3-5構成であり、現時点では白線の副次波のようにA波とB波が完成していると考えられます。

週明けからc波を形成し始めるとすると、その下落は5波動構成となるでしょう。メインシナリオで示したサポートライン(109.200~108.800)を割るとこちらのサブシナリオの優位性が増してきます。

フラットc波終点の目安は「A波終点~少しオーバーする程度」であるので、108.250~108.000あたりの可能性が考えられます。

まとめ

現時点では「110円方向に上昇し、ダイアゴナル5波が完成する」ことがメインシナリオです。
週明けから引き続き上昇トレンドを引き継げるかどうかに注目です。
メインシナリオとは裏腹に、押目をつけずそのまま110円台を目指すのはちょっと嫌だなと考えています笑

また、下落したときのサポートの働き具合にも注意です。

画像8

上図のようなラインがそれぞれの注目している価格ラインです。
☆メインシナリオ上値目標(黄線):110.500、110.000
☆サポート目安(赤線):109.200、109.000、108.800
☆シナリオ切り替え目安(青線):108.500
☆サブシナリオ下値目標(青線):108.250、108.000

以上、2019年12月1日時点でのドル円シナリオ分析レポートでした。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

週明けからも頑張っていきましょう!!

本記事で、少しでも「おもしろい!」「なるほど!」「わかる!」と思っていただけたら嬉しいです。 よろしければ、サポートをお願いいたします。これからのコンテンツ発信の励みになります!