家で過ごしながら感じること

4月頭くらいから感じていることを手短に。

緊急事態宣言が出たあと、さすがに街から人は減ってきたけれど、家族連れが多い。多すぎる。妻がスーパーに行くのに、ただ外に出たいからとついてくる旦那が多すぎる。せめて、袋詰めするための限られたスペースに、ボーっと突っ立っつのは勘弁してほしいなと思った。
せっかく「結婚するのもしないのも自由」みたいな価値観が広がりつつあったのに、必要最低限の外出しかできないいま、また「家族がいちばん」みたいな感じな揺り戻しがあるんだろうな〜〜〜嫌だな〜〜〜。

私の場合、外出しないことは辛くない。
推してるアイドルに会えない、っていう異常はあるけれども、もともと引きこもりだし、悲願のリモートワークもうっかり叶ったり、「これが私の望んできた世界じゃん」という気持ちになっている。
そもそも、生まれてこのかた1人きりで暮らしたいと願い続けて、大学進学以降1人暮らししつづけてるような人間なので、みんなが苦しんでるらしいこの状況が、私にとっての天国なのだ。

職を失ったり会社が倒産したりした人や、特需状態の職業に就いてる人は、どう考えてもつらいだろう。安全な場所で「リモートワークになった!」なんて喜んでいる私には、とてもではないけどかける言葉がない。
ただ、家で暇を持て余している人もつらいらしい。「何でだろう……」と考えたのだけど、外的なものに求められることで、自分を保ってたのかなあなんて思い巡らせた。自己分析をしなくても生きてこれた人の”自己”が、きっといま揺らいでいるんだろうなあ。

就活生のとき、友達と「自己を分析しなくても生きてこれた人って、幸せだよね」という話をした。
思春期のころ、生きる理由をこじつけないと生きていけなかった私たちは、手首に刃を刻みつけるように、自分と向き合うしかなかった。
コロナ禍のいま暇で精神をやられてしまっている人たちは、私たちが10代で過ごしたそんな季節を、いまはじめて迎えているのかな……なんて思っている。

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