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シティ大阪エクストラベスト8 パーフェクトショックロック

10/22のポケセン大阪で行われたシティリーグエクストラに参加してきました。つい先月に新たな禁止カードが8枚も追加され、いわゆる超越系のデッキが絶滅し、エクストラの環境はもはやスタンよりも平和的になったように見えます。
結果としては、予選同率4位で決勝トナメに進出できたものの、1没してベスト8に終わってCL愛知の優先枠を獲得できず非常に悔しいです。負けた相手は結果的に優勝者の方でしたが、デッキタイプ的にサイド落ち以外に勝ち筋がない最悪の相性だったためマッチング運がなかったと割り切るしかありません。ちなみに、予選でもその方と当たっていて当然ながら負けているため、1大会で2回も同じ人にマッチングして2回も負けていることになります(マッチング仕事して)。逆にそれ以外の環境デッキに全て勝てる用意はしてきたつもりなので、結果以上にポテンシャルの高いデッキであると考えています。実際、予選ではポケモンいれかえやポケモン回収サイクロンといった抜け道が多く採用されているサナニンフに勝利したり、特性ロックで相性不利なのが明確なウルネクダストにも勝利しています。
さて、今回私が握ったデッキは"ショックロック(Shock Lock)”と呼ばれるデッキタイプになります。コンセプトが分からない方に簡単に説明しますと、

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このような盤面が完成すると

①ムーランドの特性でサポートロック
②ライチュウの特性で相手のバトル場のポケモンはマヒ状態
③ムーランドの進化前のヨーテリーのワザ「ものひろい」をメモリーエネルギーで使うことにより退化スプレーをトラッシュから回収して②を常に維持することができる

という地獄のような状況を押しつけ、相手をほぼドローゴー状態にすることができます。マヒを解除するのによく使うグズマ、特性を止めるオカルトマニア等はサポートであるため使えませんし、逃げるためのかるいしもマヒにより機能しません。この盤面から抜け出すには例えばポケモンいれかえやエスケープボードといった状態異常に強いグッズを採用する必要があります。しかしながら、現環境ではポケモンいれかえやエスケープボードを採用するよりもかるいしの方が汎用性が高く、どうしてもかるいしに比べて採用率が低い環境になっているためそこを突いたデッキになります。

コンセプトは間違いなく強力ですが、2進化ポケモンを立てながら後ろにも1進化ポケモンとさらに同時に必要なパーツが何枚かがあるため、2進化デッキの例に漏れず構築難易度は高めです。元々海外で結果を出している構築であるため、日本では使用者が非常に少なく情報自体が少ないことも構築難易度を上げている原因になっていると考えています(ネット検索しても有益な情報が少ない)。また、ショックロックが決まったとしても、そのあと“どう勝つのか”という問題があります。相手が何もできない状態になっていてもこちらが攻撃してサイドを取ることはできず、LOするにしても相手が秒でドローゴーしてこなければ時間切れという問題もあるでしょう。あまり悠長にしていては時間切れで両者負けになることもあります。したがって、何らかの勝つ工夫(特殊勝利)が必須になってきます。

では、今回私が使用したショックロックはどのように勝ちを狙っていくのか、環境デッキに果たしてちゃんと勝てるのかというところを環境考察も踏まえて全て解説していきたいと思います。ただのショックロックではなく“パーフェクト”ショックロックであるため、何がパーフェクトなのかもご期待いただきたいと思います。ちなみに、ヨーテリーさえ集めれば比較的組みやすい構築になっています。あとはムーランドとプレイヤーズセレモニー程度。トロピカルビーチは不採用です。決して甘えではない

なお、本構築は誰とも共有していないオリジナルの構築になります。ショックロックの記事を書くという旨のツイートをしたところ、他のショックロック使用者から記事をできるだけ出してほしくない(ショックロックの情報を出してほしくない)という要望がありましたので、有料部分多めで比較的高い値段設定にしております。しかしながら、ショックロックの情報の価値を考えると損はさせないという自負もあります。情報が必要な方にはオススメです。エクストラの日(正式名称はエクストラバトルの日)でも優勝できる可能性が高くそちらでもオススメです。

1.ショックロックの弱点

ショックロックを抜け出す方法は限られていますが、とはいえ実際に一度でも抜けられてしまうとショックロック側はかなり苦しいです。例えば、現環境で非常に多いウルネクダストというデッキタイプと戦った場合に、ダストダスの特性ダストオキシンによって特性がなくなってサポートロック無効とエボルショックのマヒ無効となり、相手のウルトラネクロズマが攻撃可能となって一撃で倒されるだけではなく、そのままサポートも使いながら次ターン以降も攻撃を続けることができます。フィールドブロアーにより特性ロックを解除することはできますが、相手のターンにまた道具を貼られてしまうとまた攻撃されてしまう可能性があるため、ショックロック側は苦戦を強いられます。現環境をショックロックで勝ち切るためには、まずウルネクダストを厚く見る必要があるでしょう。

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