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太陽が恋しい季節

11月に入って日の出は遅くなり、日の入りは早くなってきた。
日中の陽の光はまだ強いけれど、太陽の位置はだいぶ低くなっている。
憂鬱な季節がやってきた。

今の家に越してきて半年ほどで前の家が建った。土地がさほど広くない同士、前の家は狭さを補うために上に伸びた。そのおかげで冬になると我が家のリビングダイニングはお昼前には真っ暗になる。午後3時近くまでほとんど陽が当たらない状態が11月初めから立春のあたりまで3ヶ月近く続く。
そしてこの時期になると必ず季節性気分障害がやってくる。別名「冬季うつ」などとも言われる。

冬季うつ

季節性情動障害(きせつせいじょうどうしょうがい、英: seasonal affective disorder; SAD)、季節性感情障害とは、うつ病のサブタイプの一つで、ある季節にのみ、体のだるさや疲れやすさ、気分の落ち込みなどの症状が出る気分障害。冬季うつ病 (winter depression)[1]、季節性うつ病(seasonal depression)ともいう。

Wikipediaより


元々うつの既往があり、今も心療内科のお世話になっている。
この時期になって憂鬱になると先生が
「陽が当たらなくなってきたんだね」と必ず言う。
そんなことでと思われるかもしれないが、当事者にしてみると切実な問題だ。
隣同士のことなので事情を話すわけにもいかず、まぁ話されたところで気分を慨するだけで解決なんてできるわけはない。
が、家で仕事をする身としてはどうにかしたい問題だ。

私の症状はもっぱら気分がよろしくない。身体も重い感じがして元気が出ない。
対処方法は
「太陽の光に当たる」
という至って簡単なこと。
これに尽きる。
朝日を浴びるのが効果的なので、朝はなるべく庭に出るようにしている。
昼間も散歩に出かけたり、用事を作って外に出るようにしている。
部屋の中に陽が入ってくれたらこんな努力をしなくてもいいのにと思うとがっかりする。
特に今から冬至の頃まではずっと症状が続くので、自分の気持ちとうまく付き合っていかないとならない。

とにかく太陽の光が恋しい。
もしもう一度引越しすることがあったなら、迷わず陽当たりを第一条件にする。陽が当たるだけでごきげんで幸せな気分になれるのだから、何物にも代えられない。
太陽が恋しい。

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