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314/白杖が挟まってしまって大爆笑した話

視覚障害者が手にしている白杖。

白杖ってどんな人が持ってどんな種類があるのか?

白杖とは?

白杖(はくじょう、英語: white cane)とは視覚障害者(全盲およびロービジョン)等の、道路の通行に著しい支障がある障害者が、歩行の際に前方の路面を触察する等に使用する白い杖である[1]。大きさは直径2センチメートル程度、長さ1メートルから1.4メートル程度のものが一般的である。

Wikipedia

白杖の種類

白杖の形状には、つなぎ目のない真っ直ぐな直杖(rigid canes)、折り畳み式(folding canes)、アンテナのような伸縮式(スライド式)の3種類がある[2][5]。直杖は丈夫で伝達性にすぐれており、視覚障害者の単独歩行に適している。折りたたみ式とスライド式はジョイント部を伴うため伝達性は直杖に劣るが、携帯性にすぐれているため、交通機関の利用や着座時等、収納性が求められる場面に適している。

Wikipedia


昨日全盲の友達どエレベーターに乗ろうとしたら、
友達が中に入ってこない。

手が離れて私一人が乗り込んでしまった。

「どうしたの?」

聞くと

「杖が挟まってしまって!」

という。

白杖が挟まるってどこに?

見ると、少し膨らんだ白杖の先が、床とエレベーター本体とのすき間に挟まっている。

彼女の後ろから盲導犬のおじさんがどんどん押してきて、

「待ってください!杖が挟まっちゃったんです!」

と少し大きな声で叫ぶ。

引っ張ればすぐに取れると思ったのに、全然動かない。

引っ張った感じが

「のれんに腕押し」
「ぬかに釘」

何回引っ張っても同じ。

なんで?と思ってよく見ると、
杖の上の方だけを引っ張ったから、

折りたたみ式の杖の中に入っている強力なゴムだけが

「ビヨ〜ン」と伸びている。

慌てて一番下を持ってぐっと上に引き上げると、杖はスポッと簡単に抜けた。

ずっと開くボタンを押してくれていた女性にお礼を言って、一番下の階で降りる。

この光景がおかしくて彼女と私はエレベーターを降りてから大爆笑。

まるでドリフのコントみたいに、
白杖の真ん中から上だけをビヨーンと何回も伸ばしていたわたしは、
かなりのおマヌケだ。

ドアを開けてくれていた女性は、 
この光景を笑いたいんだけど視覚障害者の私たちに失礼と思って笑わなかったのかな?

実は押しながら下を向いてクスッと笑ってたのかな?

彼女の眼になる白杖を救出するのに精一杯で、周囲の反応を見ることができなかった。

それが残念!

ハイヒールを愛用されていた方は経験があるだろうか?

道路を歩いていて側溝のふたの穴や網にかかとがすっぽり入ってしまったこと。

今回のことはそれと同じことが白杖で起こった。

安全な手引きを常に心がけているが、
思わぬところに「穴」があるのだと気付かされた。

こういうことがあることを肝に銘じて、これからも楽しく一緒に歩きたい。

#66日ライラン
#day30
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