119/8月6日は忘れない
今日は8月6日。
広島に原子爆弾が投下されて、78回目。
広島原爆の日と共に、この日は私にとって生涯忘れられない日になっています。
それは、父の誕生日だからです。
昭和5年、1930年に父は生まれました。
昭和20年の誕生日で15歳を迎えた父は、9月から陸軍に入ることが決まっていたそうです。
本当に陸軍だったのかしら?
他に選択肢はなかったのか?
当時の徴兵のことなどがわからないので詳細は不明ですが、いずれにしても「国のために戦う」と思っていたことは確かなようです。
父の兄一人は戦死していました。
やんちゃな父のことです。
そのことも関係していたのか?
父なき今、心境はわかりません。
でも。
広島に原爆が投下され、3日後に長崎にも投下され、8月15日に終戦を迎えました。
もし。
この日原爆が投下されず、終戦が遅れていたら。
9月1日に父が徴兵されていたら。
私は。
父と母の子として産まれることはなかった。
今、ここにいることはなかった。
このことを思うと、身体中の血が逆流するような、ざわざわとした感覚になります。
父の誕生日が原爆の日ということを明らかに意識するようになったのは、ここ10年ほど。
父が亡くなってからです。
「命」
私の命は、多くの方々の犠牲の上にある?
そうだとしたら…
今生きていることに感謝して、命ある限り「今」を大切に生きていきたい。
そして、私が両親や伯父、叔母から聞いた戦争の経験を、少しでも伝えていけたらと思うのです。
8月6日
ずっとずっと忘れない
今年も心に刻みます。
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