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所有欲こそが目を曇らせるノイズの最たるものだ

引っ越すのをやめた。

引っ越したい理由が『現状からなんとか逃げ出したい』ことに他ならないと思ったからだ。

今の家には8年、新卒から勤めている会社は丸10年になる。
その間に友達は結婚・出産・転職・独立・マイホーム購入と大きいライフイベントを迎えていた。
対する私は住む家も同じ、仕事も同じ、交際中の彼氏ももうすぐ6年目、久しぶりの友達に会っても特段報告するようなことはない。多少仕事では自分の裁量でできることが増えたくらいだ。
何も変わらない自分に嫌気がさしていた。

今の部屋はワンルーム6.4畳、狭い家だが新築で借りたマンションなので設備も整っている。大通り沿いなので排気ガスと日当たりの悪さが気になるくらいだ。
24歳の私がせいぜい2~3年住むつもりで借りた部屋だった。

更新の度に引っ越したいと家サイトを見ていたが、今年の11月は割と本気で家を探し、内見にも4件行った。なんなら申し込みもした。(すみませんでした)
でも引っ越しをしなかった。

新しい家と今の自分の家で比較表を作ったときに、少し都心に寄ってたった10㎡程度広い部屋を手に入れるために初期費用50万、年間40万も掛ける価値がないと思ったからだ。自分の現状と見合っていないとも思った。

年間40万あればアメリカ旅行だって行けるのに、少しいい暮らしをするためだけに数年間節約はしたくない。自分の知見を広げることにお金をかけたい。

所有 欲 こそ が 目 を 曇らせる ノイズ の 最たる もの だ。


所有 欲 は 思考 の 密度 を 奪う。 あれ いい な、 これ いい な、 と 目移り し て いる うち に、 大切 な 情報 への アクセス が お ざなりになる。

堀江貴文. 最大化の超習慣 「堀江式」完全無欠の仕事術 (Kindle の位置No.555-556). 株式会社徳間書店. Kindle 版.

2023年がもうすぐ終わろうとしている。
2023年は仕事が終われば疲れ果てて特に目的もなく家でスマホばかり見て時間を溶かしていた。

住居は所有欲でもあり、自己投資でもあると思う。

2024年が来る前に一度自分の生活と向き合い、いるものいらないものの判断をして自分にとっての『大切な情報』を見極めて支払わずに済んだ40万円の投資先を決めていきたい。



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