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映画「こわれること いきること」 #456

このnoteでは認知症に関連した情報発信と全国区市町村での取り組みを紹介しています。
ブログ「認知症ちいきマップ」では過去noteに掲載した記事のまとめとその他、興味のあるものを雑記ブログとして紹介しています。


認知症関連の映画として藤田朋子さんのインタビュー記事を紹介します。

ブログでも映画に関する記事はありますのでこちらもご覧ください。

さて、映画「こわれること いきること」は介護施設で働く遥の成長を見つめる物語です。

藤田朋子さんは遥の高校時代の恩師・小田由美子を演じます。
若年性認知症を患った由美子は、遥が働く施設に入所することになります。

下記の藤田さんのコメントも非常に興味深い内容です。

「このお仕事をいただいた時、晩年に認知症を患った父を思うことがありました。それは、役で父の姿を模倣するということではなく、同じ症状を生む何かが私にも流れているのではないかという不安でした。だからか、普段は記憶から役を引っ張り出す作業なのに、今回は未来を“追体験”する気持ちで臨んでいました」

「認知症になると表情を失いながらも、時おり感情が見えることがあります。それは心のどこかで昔の状態に戻っているのだと思います。心が行き来する、そういう日常が由美子の中にあると思い演じました。ただ同時に、どこかで演技でありながら実はリアルなのかもしれない、本当に自分は分からなくなっているんじゃないか、この芝居が引き金になってしまうのではないかと思うこともありました」

そして遥は、病気の進行によって運動機能が低下し幻視と対話を続ける由美子だけでなく、さまざまな入所者の介護を通して人が衰える姿を目の当たりにしていきます。

藤田さんはさらに下記のようにコメントしています。

「我が身が認知症に冒されたら、生きるか死ぬか考えがまとまらない精神状態になると思います。でも生きるものの摂理として、きっと受け入れなければならない。残された時間を生きるのは不安ですが、忘却がやさしさとなるかもしれない。そんなふうにも思うんです」

認知症の診断は宣告のように受け取り、衝撃的な反応になることも多いと聞きます。

医師はもちろん患者に寄り添い、診断後支援を行いますが、同時に生活支援に関するサポートも必ず必要だと最近は良く感じます。

そしてそのサポートはやはり認知症に携わる専門職が相応しいとも感じています。

より多くの専門職がしっかりと支援できるよう待遇面の支援も含め診断後支援の枠組みをもっとフォーカスして欲しいと思いました。

「実はリアルなのかも」「本当に分からなくなっているんじゃないか」若年性認知症を患う役を演じて…藤田朋子(57)が感じた“不安”の正体

出典 

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