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リリーズ・アンド・リメインズ

私の大学時代といえば、ほとんどLillies and Remainsのライブの追っかけで終わったと思う。何をどう考えても狂った女子大生だった。花の女子大生時代は、リリーズに全て捧げた。捧げられた方も勘弁してほしいに違いない。

これは彼らに許可を得て撮影をさせていただいたものである。カメラはニコンF4、イルフォードのモノクロ感度3200で撮った。でもどこのライブハウスかは忘れた。行き過ぎて忘れた。六本木マドラウンジから始まり、渋谷ラッシュ、渋谷クラブasia、渋谷オーネスト、恵比寿リキッドルーム、高円寺ハイ、下北沢キュー、などなど。エージアは何度行ったか分からないくらい行った気がする。あと代官山ユニットも何回も行った。死ぬほど行った。

バウハウスというイギリスのバンドのlillies and remainsという曲があって、彼らを知ってからいろいろとその辺の音楽を漁るようになった。Joy divisionも知るようになって、コントロールという映画も見た。俳優が本物のイアン・カーティスにそっくり。ちなみに、joy divisionのice ageという曲が私は好き。

当時のstyle band tokyoというパーティーに足繁く通い、そのパーティーではphysalia psysalis psycheやPLASTIC ZOOMSなどもよく一緒にライブをしていた。彼らの見た目が私の人生史上最高怖かったので、新宿ロフトでサイサリアサイサリスサイケのベーシストから自主制作のCDを買った日は、まじでビビりまくった。冷や汗かいたと思う。でも買えてよかった。今でも大切にしている。怖いというのは格好いいのだ。

時間が経つと、断片的にしかだんだん思い出せなくなるが、彼らは間違いなく、東京に新しいシーンを作った、と私は思う。

でも、どんどん新しい人や波が押し寄せてくるので、どんどん埋もれてしまう。それは、とても勿体ないことをしている。だって東京の財産じゃん。私はそう思って、ハードディスクからこの写真を引っ張り出して、なるべくたくさんの人に見てもらいたいなあと突然思いたった。きっと誰かには届くはず。曲も聴いてほしい。

それで、私はなるべく良いものに出会ったら、それを作った人に対して、良かったです!と伝えたい。私だったら、すごく嬉しいと思うから。

音楽の話は絶対に書かないと、私の東京の記録は完成しない。

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