あなたがバカだと思ったその人は案外バカじゃないかもしれないよ。
この記事で言いたいことは、タイトルに書いた通りです。
「なんで人間は他人をすぐバカだと思うんだろう」ということが最近ずっと頭に引っかかっていました。この”人間”のなかに例外もなく自分も入っているわけですが、どういうわけか人間は「自分は賢い。他人はバカだ。」という思考に陥りがちな気がします。
例をいくつか出してみましょう。
1つ目は本で読んだ投資の話。軽く紹介すると、「論理的に考えれば5割の確率で損する投資でも、多くの人が『自分なら勝てる』と考えて手を出し、当然そのひたとたちのうち5割の人が損失を被る」そうです。根拠もなく、「自分なら勝てる」と思うようです。
2つ目は「こんなサービスをつくれば利益を得られるのに」って思うこと。これはよく僕が思っちゃうことなんですが、多分自分が思いつくようなことは世界の誰かが既に思いついていて、何らかな理由があるから実現していない/実現しているけど自分が知らないのだと思います。
3つ目は銀行の話。世間では「銀行はこの先オワコン。絶対就職しない方がいい」みたいな空気が出ていますが、実際はどうなんでしょう。この前銀行について詳しい方と話をしましたが、「銀行の人だってこのままつぶれているほど馬鹿じゃないよ。新しい仕事を作り出していっているよ」と言われていました。
4つ目はTwitterの話。よくTwitterで目にし、僕が嫌な気持ちになるのが正論(っぽいこと)を振りかざし、他人を批判するツイート。
他にもいくつかあったんですけど、思い出せないのでこれくらいにします。
僕は根拠なく自分に自信を持つ人に対して否定はしないけど、世の中のほとんどが凡人です。自分が少し考えて思うようなことをもっと時間をかけている相手は考えついていることがほとんどです。「こうすればいいのにそうしないあいつはバカだ」と思う前に、「そうしていないあの人はどんな理由を抱えているんだろう」と想像してあげられる優しさを持ちたいなと思いました。
また、こころに余裕がない人(時)に限って「他人がバカだ」と考えるように感じます。他人が相対的に見下すことで「自分の重要感・肯定感」を上げようと無意識にしているのかもしれません。これは、その人だけが悪いわけじゃないけど、自己肯定感の低さが負の連鎖を引き起こすのは不幸だなと思います。
p.s.最近人間の行動はほぼすべて承認欲求(他人からと自己からの)で説明できるのかもなって思います。