夢にまで見た
お酒を飲んだ日に見る夢はちょっと面白い。
昨晩の夢の中で私は、
数年ぶりに開催される会社の忘年会に、
どうしても行きたくないと駄々をこねていました。
何故か普段ほとんどやり取りのない他部署の部長職の方が、
わざわざ説得しに来てくれましたが、
私は社内を逃げ回って挙句の果てに備品倉庫に隠れます。
そこに扉を開けて入ってきたのは予備校時代の友達でした。
現実ではもう5年ほど会っていません。
美人で強気で姉御肌の話の面白い女の子で、
大学に行くために夜職でお金を貯めた努力家です。
夢に現れた彼女は、
不思議なことにちゃんと最期に会ったときより少し大人になっていて、
でも昔と同じようにピンヒールの靴を履いていました。
「ヒールは最低10㎝から」とよく言っていた彼女の必須装備だったものです。
「何を忘年会ごときで塞ぎ込むなー!」と私を𠮟咤激励して、
私の服装や髪型。メイクをチェックしてくれます。
これでOK、と部屋を出ていく彼女を追いかけるように、
私も外へ出ます。
覚えているのはそこまでです。
起きた瞬間に(○○ちゃんだ‥‥!)と
思い出の中の彼女を思い浮かべました。
最期に会ったのは社会人1年目の時です。
研修で東京に来ていた彼女と飲みに行きました。
帰省するタイミングに会おうねと言っていましたが、
仕事や帰省などのタイミングが合わず、
誘いの連絡もなくなっていき、
会えないのが当たり前になりました。
それでも、彼女が結婚、出産した折にLINEで連絡をくれた時は
とてもとても嬉しかったです。
彼女は私にとっていつまでも憧れの女性です。
さて、夢の中で私が散々嫌がっていた会社の忘年会ですが、
現実にも開催が決定しています。
そして私はやっぱり、どうしても行きたくありません。
だからこそこんな夢を見たんでしょう。
コロナの影響で社内の催しが一切なくなってから、
他部署との関わりは減っていき、
顔も名前も覚えられないままの新入社員が毎年沢山入ってきました。
年次が下の社員、ましてや新卒1、2年目の人たちを怖がるなんて変な話ですが、私はおじさんやお局さんよりもよっぽど彼らが怖いのです。
彼ら一人一人は少し話しをしても全く問題なく、
悪い印象など欠片もないのですが、
彼らが多人数で集まって、たむろしているのを見ると、
恐怖で反射的に自分の存在を空気くらい薄くしてしまいます。
あの、冷めた目。
対峙しているのに当事者意識のない、第三者的な感情のない冷たい目が一斉にこっちを向く。
大衆を相手にしているような気持ちになって怖いのです。
自分の陰鬱とした臆病で自意識過剰でヒステリックな思考には辟易します。
実際話す機会があれば、
こんな私の偏見も取り除かれるはずなのです。
でも怖い‥‥。忘年会行きたくない。
それでも彼女がせっかく夢で背中を叩いてくれたのだから、
勇気を出さなきゃ。
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