話すな、聞け。の教え

人の話や意見は拒否せず、出来る限りちゃんと聞きます。私の為にエネルギーと時間を使ってお話してくださるって本当に有り難い。
でも、感謝した上で「そういう意見もあるんだな〜という参考にはさせてもらうけど、私の生き方の参考にはできません」という気持ち。青いと思われようが頑固だと思われようが、私の意見のほうが素敵だと今は思うんです。

話を聞いているときは「そうかそうか〜」ってできても後で文章にしちゃうあたり、気の強さが出ているというか、まだまだ青いことの証明みたいな感じ。

ハナから自分が正しいと決めつける人にはなりたくない。だからまずは全て受け入れてみるようにしてるけど、語られれば語られるほど「この人って深い事言ってる風のめっちゃくちゃ浅い人だな」って引いちゃいます。
引いたついでに、一歩離れたところから(相手をちょっと軽蔑しそうになるのを抑える為に)観察してます。「私が何と返そうが、次に話すエピソードを決めてるんだろうなあ」とか、「ここで私がこんな風に答えるだろうと期待してるんだな」とか。

(性格わるいな。でも決して相手を見下している訳ではないんです。どうか分かってください。私と比べたら皆ほんまにすごい人…と感じるけど、私っていう一人称を取っ払って誰でもない視点から眺めたときの感想です。っていう言い訳です。)

要するにそういう人って相手の話を聞いていない。自分の中に理想のシナリオがあって、私がそれにそぐわないセリフを返したとしても気づかずに自分のセリフだけを読み進めていっちゃうんだろうな、と(かくいう私も最終的に人の話を受け入れないから聞いていない人なんやろうけど)。うわ〜稽古中のダメ出しあるあるやん。ひとり芝居になってるあるある。こういう事なんだ。

自分の意見を発信していこう!という気にようやくなったところで少し矛盾しているけど、そういう意味では黙っていたいですね、私は。黙っていたいは違うか。正しくは、話す人よりも聞く人になりたい。


18からアルバイトでお世話になっていた会社の教えは本物だったようです。「聞く」の重要性については研修で散々言われてきました。詳しくは言っちゃ駄目なんだろうけど、セールストークする側が「話すんじゃない!聞きなさい!」って育てられるのはかなり衝撃的。しかもそれで本当に上手くいっちゃうんだから更に衝撃。全ては繋がっていて、これまでに学んだ事は全てこうして活かされていくんだな〜。いっぱい勉強しよ。

そういえば、私が本気でこの人になりたい!と思える今のところ唯一の人、モモ(ミヒャエル・エンデ作『モモ』の主人公)も “聞く” という才能の持ち主でしたね。でも、私はマオリでモモにはなれないからせめて親友になりたい。小学生向けの本だけど、何度読んでもときめきます。その本を開いているとき、モモと私は親友です。

うーん、話がそれた。語られれば語られるほど響きませんよ〜という話です。何を言うかではなく誰が言うかだと思っているので、尊敬する人が同じことを言えば響いたのかもしれないけれど。しかし、大体の尊敬できる人って多くは語らない気がします。その姿や生き様を見た私が勝手に尊敬をしているだけだから。語る必要もないんでしょうね。そういう人がたまーに発する言葉にグッと来たりするのです。

なんにせよ人生の先輩の言葉には耳を傾けるべきです。しかしながら、人生の先輩だということを理由に後輩の上に立とうとするべきではない。後輩の “先” に立っているべきなのが文字通り先輩なのだと思います。

だから、もし自分より年下でも「この人は私の先を行ってるな」と感じることがあったら、通せんぼなんてせずに素直に道を譲れる先輩でありたいですね。

なんて事を長々と語ってるやつは誰や!私や!!


追記
記事を読んでくださった方からコメントをいただき、上に立つこと自体が悪いわけじゃないのかも!と考えを改めました。問題は、同じ上下関係であっても “下に見る” という事にあるんだろうなあと。縁の下の力持ちとして皆を支え押し上げる役割が重要なのと同じように、皆を高みへと引っ張り上げてくれるような上の人(リーダー)も時には必要か!!

読まないで〜。読んでもそれを私に伝えないで〜(恥ずかしいから)。と思っていたのですが、こうしてまた一つ学ぶことができるので読んだ後にコメントまでしてくださるってとても喜ばしい事だな!ははっ!

ここまで読んでくださった方全員にどうもありがとうございますの気持ちです。

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新まおり Maori Atarashi

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