毎日

　朝仕事に出かける前に、髪をヘアゴムで二つに結ぶのが、もう20年以上続く朝の儀式。
「さて、仕事にいきますか。」
二つに結んだ髪の毛が、私をそんな気持ちにして奮い立たせてくれる。
仕事をするための、第一段階のトランスフォームだ。

職場に着くと下駄箱で、
コックシューズに履き替えるのが第二のトランスフォーム。
別にコックではないけれど、
滑り止めがきいていて、防水なのがお気に入りで
もう10年以上同じモデルをはき続けている。

少し大きめのコックシューズの靴音を、
パカポコと階段に響かせながら、更衣スペースへ。

ティファールの電気ポットのスイッチを入れ
おもむろにラジオをつけ、一番電波が良く入るTBSに周波数を合わせると、
「森本毅郎のスタンバイ」がながれてくる。
森本さんの声は落ち着いてて、朝聴くのにちょうど良い。

ラジオを聴きながら、ゆっくりと戦闘服のエプロンを身につける。
冬は袖までしっかりガードできる割烹着タイプ
夏は暑いので袖なしの、でも背中までしっかりガードできるタイプ。
形は違えど、このエプロンを着るという行為が
最後のトランスフォーム。

そして着替えが終わると、ちょうど良い感じにお湯が湧き上がり
朝のカフェオレタイム。
とはいえ、やることはいっぱいあるので
少し喉を潤すにとどめ
部屋の換気、道具の準備、パソコンで今日の仕事のメールを確認。

換気のために少し開けた窓から
鳥たちの賑やかな鳴き声が響いてくる

窓辺にカラスがとまったのかな？と窓をのぞき込むと
今日は梅雨の湿った空気の中から、夏の匂いがする。
天気も良くなりそうだ。

鳥たちの鳴き声が
子供たちの声に変わったら
仕事の始まりの合図
姿見を見ると、お仕事の顔の自分がそこにいる。

さあ今日も口角を上げて、
楽しい発見を期待する気持ちと信じる心を武器に
戦場に向かおう。

#日々の大切な習慣