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2023年12月1日(金)

久しぶりに持ち帰った夢。
11月30日の夢。
 
とは言っても、目的はなんだったか忘れてしまったが。
 
私はなぜか行きたくないそこへ行った。
外国のジプサム鉱山に3つの鉱石を掘りに行く。
めちゃくちゃ綺麗なセレナイトの結晶が山になっている。
巨大なジオードの中に入っていく。
 
鉱山はワニの口のようで
入っていくと閉じるんじゃないだろうか
それに尖った結晶が
見惚れている間に
足を滑らせたら突き刺さるだろう。
 
足元に流れる水脈には毒が混ざっているだろう。
温度も高そうだ。
足が浸かれば溶けてしまうんだろうか。
美しいものは危険だ。
 
そして保身は無意味だ。
 
セレナイトが自動的に私のリュックに入っていく。
目的を忘れてしまった。
でもここで3つのセレナイトを持ち替えるんだった。
 
ガスが噴き出している地点で、
呼吸が苦しくなった。
ああ有毒なんだなぁ。と思った。
こんなところに人間のボディではこれない。
 
引き返そうと足元を見たら
足がなかった。
 
もう溶けてしまったか
それとも元々なかったのか
私はなんなのだろう?
 
さきほどリュックに吸い込まれたセレナイトが
何かに吸い込まれるように私ごと飛んでいく。
 
天使っていうのは、
自由意志で飛んでるんじゃないんだな。
きっとワイヤーで釣られるみたいに
ここに行きたいとかアレがしたいとか
そういう意思を持っていないに違いない。
 
ああ私は今天使なんだなぁ。
そう思った。
 
病気の家族を治したいという人が
棺の前で泣いている。
私はリュックの中からひとつ
セレナイトを出してかざす。
 
病気と言われるものは
救いと言われるものと同じ質で
それを望んだ人の中身を外に出して
任務を捧げる役目が私たちにはあった。
 
任務が遂行できれば
病気は成立して、体から卒業する。
 
任務が遂行できなければ
救いは与えられず、体に閉じ込められる。
 
とはいっても、
その任務ごとワイヤーワークなわけだから
もはや私の意思や頑張りは必要ないし、
この泣いている人にも必要ないのだけど、
人間というものは、そういう類のものから
いつまで経っても脱出できない。
 
私にも家族がいたが、
誰も棺の前で泣いていないし、
私もさっさと任務を終わらせて、
筒を太くするんだよ。
 
そうじゃないと流されてしまうからね。
 
ふと足首に痛みが走り
足元を見ると
猫がいた。
 
足が戻った。
猫はひらりと飛び降りて
何事もなかったようにどこかへ行った。
 
私は飛んでいるようだった。
リュックにつられているのかと思って
背中を探してみたら
羽が生えていた。
 
これも自動運転なのかな。
私は飛んでいる気はなかったから
そう思った。
 
次はカルサイトの洞窟にいく。
目的は知らされない。
私は天使で
物質に足を引っ張られる人たちの
思いの丈を溶かして
個人的な何かから脱出させるために
今日もほぼ自動で働いている。
 
人という制限を解除すると
地球にはまだまだ狂おしいほど美しい
何にも侵されていない洞窟がたくさんある。
 
解明されっこない生物の文化や
実際に目に見えない地球との重なり
時空のズレやエラーコードの流出
その記憶を溶かして
断絶した地上というフィールドの上で生活する人と
このグレーゾーンで
思念の自然消失に関わる掃除をする人
そして
もっと希薄に拡がっていく人
 
それらの間のスープを
都合のいいように書き換えていく
分化と類化をする私たち。
 
都合のいいようにって一体
誰の都合なんだろう。
 
仕事って言っても
私は雇われていないだろう。
 
いわば地球の今という前提で
夢を説明するなんて
気の遠くなる話なんだよ。
 

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