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パンフレットがイケてた映画

アドベントカレンダー
『今年観た映画2019』
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12月7日
「パンフレットがイケてた映画」

『永遠に僕のもの』
原題:El Ángel 英題:The Angel

2018年アルゼンチン/スペイン制作
日本公式サイト

予告映像

どんな作品?

アルゼンチンの連続殺人犯 カルロス・エドゥアルド・ロブレド・プッチの実話を基にした作品です。

現在も服役中
であるアルゼンチン犯罪史上最狂のシリアルキラーと言われているカルロスは、
又の名を「死の天使」や「ブラック・エンジェル(黒い天使)」などと呼ばれるほど、若く美しかったことで名が知られています。

ググると彼の逮捕時の写真等出てきますが、雑誌のワンカットのようで、
当時警官の1人が「マリリンモンローのようだった」と言っていたらしいのも頷けてしまいます。
英語版しかありませんでしたが、とりあえずwikiはっておきます…

詳細なあらすじは一番後ろにまとめて載せます。

この作品を知った経緯

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ペドロ・アルモドバルの新作が出るぞー!!ということで本作を知ったのですが、監督ではなく制作でした。

でも、あらすじをみて、実在のカルロスのことも調べて、
その上こんな鮮やかなポスターみたら、観ない選択肢なくなっちゃった!!
ちょっと邦題は…うん…って感じだけど…

監督ではないとはいえ、ポスターや予告映像の色鮮やかさにペドロみを感じずにはいられず、
キービジュアルも実在の写真にあまりにも寄せてて、再現性の高さに本気度も感じたので、観に行くことにしました。

作品に対する個人的感想

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とにかく画が良い!!!!!!
これに尽きます。
終始美しいクライム映画でした。色彩がほんとに良かったなー!
それぞれのカットにこだわりを感じました。エモい。

内容に関しては、
犯罪はもちろんですが、人間関係にフォーカスを当てたドラマ要素が強かったかなと思います。
1つ1つの犯罪歴より人物が有名なこともあるのか、ヒューマンドラマあっての犯罪という描き方だったように感じました。

観ながら内容整理できるぐらいのちょうど良さで難しすぎることもなく、
でも余白も残して考察もさせてくれるバランスでした。

個人的には、ペドロ作品として身構えるとエグさはそこまでなかったかな?という印象です。
そういう意味でも、幅広い層が観やすい、日本でも受け入れられやすい綺麗な作品だったなと思います。

キャストに対する個人的感想

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主役は映画デビューにも関わらず、デカプリオの再来とまで言われているロレンソ・フェロくん。
ポスターが最高なのは言わずもがなですが、映画の中でも表情が妖艶で美しい。
前述の"マリリンモンロー"を意識したようなシーンは本当に綺麗だったな…

あどけなさと色気が共存していて、おそらく彼でも今の時期しかできなかったのではないかと思います。エモいね。
この役とこの時期に出会ってくれてありがとう!映像として残してくれてありがとう!という気持ちになります。

まさかの本人来日してイベントやってたんだよね…私も行こうとしてた。絶妙な時間で行けなかったけど…
日本でその昔レオ様フィーバーがあったらしいから、日本ウケしそうと踏んだのかな?

写真写りによって雰囲気が全然違うと感じたので、
この役は時期的にもかなりハマり役だったのではと思います。

パンフレットがイケてる?!

パンフレットがイケてるって言ったのに、この話まで来るのに時間がかかってしまいました。作品自体も楽しかった証拠ですが…

私が、画が良い!色彩が良い!エモい!と何度も強調したのが実はここに繋がる伏線でした。

パンフレットは他作品に比べて、圧倒的にコンパクトなサイズ。
最初、この作品のパンフレットはないのかと勘違いしたぐらい…

表紙は、赤一色に黄色の文字で「El Ángel」とだけ書かれたシンプルなもの。
(実はこの背景もよく見ると劇中カットの一部)
裏表紙は、この作品を表すシンボルをイラスト化し、等間隔に並べられた柄になっています。

そして中を見ると…
全ページ劇中カットのポストカードになっていて、冊子が構成されているんです!
画が良いので全てのページがポストカードとして成立しちゃってるんです…!

パンフレットがコンパクトサイズだったのは、ポストカードサイズになっていたためでした。
これはお上手…!

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(公式より)

ストーリー軸でも演出軸でも俳優軸でも紹介できる本作ですが、
あえてパンフレット軸で取り上げてみました。


あらすじ詳細

ブロンドの巻き毛に透き通る瞳、艶やかに濡れた瞳、磁器のように滑らかな白い肌―。
神様が愛をこめて創ったとしか思えない美しすぎる17歳の少年、カルリートス。
彼は欲しい物は何でも手に入れ、目障りな者は誰でも殺す。息をするように、ダンスを踊るように、ナチュラルに優雅に。

やがて新しい学校で会った、荒々しい魅力を放つラモンと意気投合したカルリートスは、二人で様々な犯罪に手を染めていく。
だが、カルリートスは、どんなに悪事を重ねても満たされない想いに気づき始める―。

「永遠に僕のもの」日本公式サイト

まだ円盤発売前です!
現在劇場公開中の地域もあるようですので、もちろん配信もまだです。
でも布教したいのがオタクの性…Amazonのリンクでもはっておこう…
(Amazonは非売品プレスが付いてくるんだって!)
【Amazon.co.jp限定】永遠に僕のもの (非売品プレス付)

ミニシアター系作品にも関わらず、主演俳優が来日し、イベントまで開催したので、
各メディアで撮り下ろし写真とともにインタビュー記事が多数上がっています!
実在の本人のビジュアルもなかなかなので、ご興味持たれた方は是非比べてみていただきたいなー!

さて、私の連日アドベントカレンダーウィークは一旦今日まででございます!
もう12月1週間終わったのか…
まだちょこちょこ更新すると思いますが、私ばっかりでカレンダーを埋めてもつまらないので、出しゃばるのは今日までということで…
他の方々の更新たのしみー!

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