今年最初に映画館で観た映画

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12月1日
「今年最初に映画館で観た映画」

『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』
原題:Rebel in the Rye

2017年アメリカ制作
日本公式サイト

予告映像

どんな作品？

とっても簡易的に説明すると、
わかりやすいタイトルの通り、「ライ麦畑でつかまえて」の作者J.Dサリンジャーのお話。

J.D.サリンジャー生誕100周年にあたり、制作されました。

サリンジャーの大学時代から太平洋戦争、「ライ麦畑〜」の過酷な執筆、
大反響・ベストセラーによってスターダムをのし上がり、
その後の様子までを109分でぎゅっと描いた作品です。

公式のあらすじは一番後ろにまとめて載せます。
2年前の作品ですが、やっと今年の頭に日本でも劇場公開されました。

この作品を知った経緯

私は、サリンジャーというより、キャスト勢からこの作品を知りました。

ニコラス・ホルト主演、脇をかためるのがケヴィン・スペイシーということで、
演技を観るだけでも価値がありそうなメインキャスト…

ポスターや予告映像はかなり前にニコラス・ホルト(以降ニック)のSNSで見たのですが、
時代背景がしっかり反映されていそうなこと、感情の機微に重きを置いた演出っぽい雰囲気を感じたので気になってました。

作品に対する個人的感想

エンドクレジットが終わり、シアター内が明るくなった時、
ああ…今日は良い映画に出会えたなあ…
っていう浅い言葉が出てきたのですが、
内容がじんわりと深く心にしみわたるような作品でした。

ホールデン(ライ麦〜の主人公)を生み出し、ホールデンと共に生き、
フィジカル・メンタル・(人と関わるという意味での)コネクション、
ありとあらゆる生と死を一緒に乗り越えて、最後本当の"writer"になったサリンジャー。
(この"writer"という言葉が重要なシーンで随所に出てきます。)

晩年は一切作品を発表せず、公にも姿を見せない隠遁生活を送った。

サリンジャーのwikipediaの冒頭にもこのような一文があり、
予告映像のナレーションにも似た様な趣旨の言葉が出てきます。

でも、私がこの作品を通じて知ったサリンジャーの"公にも姿を見せない隠遁生活"は、
塞ぎ込んでたわけでもなく、孤独だったわけでもないと思いました。

最期まで自分の言葉と共に生きた真のwriterとしての人生は、
静かな部屋でたくさんの本当の言葉と一緒に歩んだ賑やかな人生だったのではないかと…
ひとりぼっちのサリンジャーというタイトルがついていますが、
ひとりぼっちではなかったんじゃないかなと…そう感じました。

創造欲に対して素直であり続けた、クリエイターとしての生き方の最適解の1つを見たような気がしました。

キャストに対する個人的感想

ニックの演技はやっぱりとても好きだなあ…
とニック出演作を見る度に思ってしまいますが、この作品でも例外なく感じました。

そしてそして…
最新の3作で、常に主人公の若き青年を色々な意味で導き、そして去っていく素晴らしい役どころのケヴィンスペイシー…

思わぬ違う付加価値(?)がこの作品にもついてしまったわけですが、
本作でもケヴィン・スペイシーの役どころと演技は素敵でした。
役者はあくまで役者なので、プライベートは基本的に別物なんだけど、
絶対許されないし、あまりにも良い役者"だった"んだよね…
さよなら…

あらすじ詳細

1939年ニューヨーク。大学中退を繰り返していた20歳のサリンジャーは、作家を志しコロンビア大学の創作学科に編入する。

愛読書「グレート・ギャッツビー」さながらマンハッタンの社交界に顔を出し、セレブのウーナ・オニールと電撃的な恋に落ちる一方で、大学教授ウィット・バーネットのアドバイスのもと書き始めた短編を出版社へ売り込むが、ことごとく断られつづける。

ようやく、自分の分身ともいえるホールデン・コールフィールドを主人公にした短編「マディソン・アヴェニューのはずれでの小さな反抗」がニューヨーカー誌に掲載決定という吉報が舞い込むがその矢先、太平洋戦争の勃発により、掲載はキャンセルとなってしまう。

 招集を受け失意のまま戦地に赴いたサリンジャーに追い打ちをかけるように、アメリカに残して来た恋人ウーナがチャーリー・チャップリンと結婚するというニュースが届き、やがてノルマンディ上陸作戦に参加し、最前線の地獄を経験するサリンジャー。

終戦後も戦争のトラウマから長らく執筆にとりかかることができなかったが、もがき苦しみながら完成させた初長編「ライ麦畑でつかまえて」は文壇の常識を破って発売直後から大反響を呼んでベストセラーとなり、サリンジャーは一夜にして時の人となる。

突然スターダムに押し上げられ名声も富も手に入れたサリンジャーだったが、次第に世間の狂騒に背を向けるようになる…。

「ライ麦畑の反逆児　ひとりぼっちのサリンジャー」日本公式サイト

現在VODでの配信はないようですが、
Amazon Prime Video、U-NEXT、Rakuten TV等各種サイトでのレンタル配信はあるようですので、気になった方は是非。

本作のレンタルのリンク先いくつかはっておくので、気が向いたらどうぞ！
（アフィ記事レベルでリンクはって布教したがるオタク）
YouTube
Google Playストア
Amazon Prime Video（字幕版）
TSYTAYA TV（字幕/吹替パック)
U-NEXT
dTV

……あーーーもっとさらっと書くつもりだったのに！
最初から飛ばしすぎる癖があるので、
今後はもっとあっさりしたアドベントカレンダーにしていくつもりです…(笑)

『今年観た映画2019』