見出し画像

【287】日本の学校生活のドキュメンタリー映画を観に行って来た、友達のおばあちゃんの誕生日会に潜入

引き続き、ヘルミがお家に泊まらせてくれて、なんとおばあちゃんの誕生日会に参加することに笑

朝ごはんは和食を作ろう!都ヘルミが提案してくれたので、枝豆ご飯と味噌汁と卵焼き。
arabiaのkokoというシリーズが可愛い。
お茶碗にもなるサイズ感がいいなぁ。

パーティはアパートの共用ルームみたいなお部屋で開催。
それぞれが担当の料理をする。
お父さんがスモークサーモン担当

電気のスモークサーモンの機械
トルティーヤとブルスケッタは、お兄ちゃんとお兄ちゃんの彼女
おじさんはチーズを持って来た
そして、ヘルミ特製のケーキ!

ヘルミは天才ベーカリーなので、こんなに素敵なケーキを作りました。
ラズベリーが間に入っていて、クリームはマスカルポーネ。
間のシロップには、レモンを使っているからさっぱりしてしつこくない。
最高に美味しいケーキだった。

おじいちゃんが東京に行った時に撮った写真を見せてくれました。私が生まれるずっと前の東京の暮らし。
ペンパルで友達になった日本人の友達に会いに行って、そこで過ごしたという。
なんと素敵な出会い。


とうとう本題へ。
今日は”Koulu Vuosi Japanissa”という日本の小学校生活の1年間を記録したドキュメンタリーを見にいきました。
この映画は、日本のプロデューサーとフィンランドとフランスのテレビ局との合同制作。

世田谷区の戸塚小学校の1年間が写されていました。
フィンランドの教育に比べると、日本の教育は厳しいという。
厳しすぎるのでは?と感じるシーンも何場面があった。
例えば、下駄箱の靴がどれだけ揃っているか、担当の係の子どもたちが評価をつけるシーン。
おそらく自分が小学生の時だったら、何の疑問も持たなかっただろうけど、違和感を感じた。

そして1番印象に残ったシーン。
1年生の女の子がオーディションに合格して、発表会でシンバルの担当を任された。
しかし、合同練習で間違えてしまう。
すると、先生が何十人もの生徒の前で
「あなた今間違えたよね?ちゃんと練習して来た?何でみんなはできてると思う?」と強めの口調で聞く。
するとその女の子以外の生徒たちが
「練習したから〜!!」と口を揃えて言った。

「あなたは家で練習したの?休み時間にも質問に来ないし。」と先生。

女の子は泣き出して、その後怒られている間も泣き止まなかった。

私はこのシーンを見て、気づいたら泣いていた。
どこか記憶の端っこに残る懐かしさなのか、共感なのか。

他のみんなはできていて、自分だけできていないこと。

それによって滲み出る悔しさや恥ずかしさが、心をギュッと握られたように苦しくなった。

同調圧力はこうして生まれていくのか。

映画の後にヘルミとたくさん話した。
ヘルミはフィンランドの学校は緩すぎるから、見習うべきところはたくさんあると思う。
給食当番があったり、掃除があるのがフィンランドにはない文化。ましてや1年生がやっていることが驚きだったと言う。

あと、日本では学校の先生の異動年数決まっているけれど、それが不思議だと言っていた。

そして、ヘルシンキの新聞の映画について書かれた記事を見せてくれた。そこにはフィンランドでもしドキュメンタリーをやるとして、子どもがあのように泣いているシーンを映すのは倫理的にどうなのか、と書かれていたのと興味深かった。

最後にご飯を食べて、公園のベンチに座って、映画の話、学校生活の話、そして本当にこの1年間楽しかったよねと話した。

そう、今日がヘルミに会う最後の日。
フィンランド人の友達でこんなに気があって、
心の底から笑って、自分らしくいられる人に出会って、
たくさん時間を過ごせて本当に嬉しかった。
ヘルミが来年日本に留学できますように!

2人で泣いてたら、バスが行っちゃって、待つことになったけど、これもいい思い出。
はあああ、寂しい。でもたまらなく幸せ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?