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『Mao's Room 独占公開生インタビュー! ~Revenge~(前編)』


4月24日、FaniconのMao's Roomにて行われた、ニューアルバム『海辺』リリース記念『Mao's Room 独占公開生インタビュー! ~Revenge~』。ファンクラブ会員が見守る中、マオがアルバム『海辺』収録曲の全曲紹介、そしてアルバム全体やパッケージについて語ったインタビューをテキストで振り返ります。惜しくも見逃してしまった人、あの日のマオの言葉をもう一度読み返したい人など。マオがアルバム『海辺』を語り尽くした、前後編13,000字に及ぶ超ロングインタビューをしっかり読み返して、『海辺』をさらに深く知り、さらに深く愛して下さい!

今回はその超ロングインタビューの前編をお届けいたします!
※本文中の画像は配信のキャプチャの為、少々荒くなっておりますが、ご了承ください。

<アルバム『海辺』インタビュー前編>



――本日は独占公開生インタビューということで。3月23日にリリースされた、最新アルバム『海辺』について、たっぷりお話を聞かせていただきます! 
 
マオ はい、よろしくお願いします。
 
――全曲紹介ということで、『海辺』のPoetic盤にもマオさんの曲紹介が掲載されていますが。改めて、マオさんの声で曲紹介や楽曲にまつわるエピソードを聞かせていただければと思っているのですが。ここだけの話やまだ話したことのない話もありますか?
 
マオ まだまだあると思いますよ。Poetic盤のブックレットにも、そんなに長い文章を書いていないし、まだ話したことのない話もあると思うので楽しみにして下さい。
 
――分かりました。ではさっそく全曲紹介を始めていきましょう。


「軽蔑」 

マオ 「軽蔑」はデモが来た時に、オレの中でもそうだったし、明希の中でもメンバーの中でもそうだったと思うんですけど。「これは1曲目だろ!」って、すぐに思いましたね。このアルバムのツアーというのが、結果的にやれてないんですけど。いつかツアーをやった時、この曲で始まるライブをイメージしながら、レコーディングしました。
 
――今回、楽曲の制作方法というところでは、最初に歌詞のテーマを決めて、イメージから作曲していくという新しい試みにも挑戦しましたが。それはどういった経緯からだったのでしょうか?
 
マオ 最初、レコード会社の方が、「いま、マオくんが一番やりたいこと、一番楽しいことは何なの?」という話をして下さって。もちろん歌ってる時は楽しいし、ステージに立ってる時は楽しいし、こうやってみんなの前でおしゃべりすることも楽しいんですけど。書くっていうことが最近、すごく楽しいなと思って。「書いた後にみなさんに聴いてもらう、見てもらうというのが、いま一番やりたいし、自分の中でもすごく盛り上がっていて。それを軸に何かがやれたら、それは楽しいですよね」と言ったら、「じゃあ、シドの次のアルバムはそれでいけばいいんじゃない?」と言われて。そんな風に考えたことなかったんですけど、「メンバーもスタッフも意見が一致して、やっていこうということになるのであれば、ぜひやらせて欲しいです」と答えて、新しいやり方に挑戦することになったんです。
 
――それって、あくまでも書くというところで、歌詞のテーマなんですか? それとも、例えば「軽蔑」だったら、ライブをイメージした曲でという、リクエストも最初からあった?
 
マオ 曲にもよるんですけど。「軽蔑」に関しては、歌詞のテーマと曲のイメージを伝えていて。こういうシリアスというか、ピリピリする歌詞を書きたかったのと。女性が強くなっていく姿を、女性目線で書きたいなと思ったのと。映画のオープニング曲や挿入歌のようなものをイメージして、「ストリングスとかいっぱい入った、スリリングな感じの曲にしたい」というテーマを出していて。この曲が出てきた時は、「これだ!」と思いました。
 
――楽曲解説を読んでいて、「重要なラストシーンから始まる映画をイメージしながら、シドらしさ、マオらしさをまず提示したいな、と思って書いたのが「軽蔑」です」とあって。ラストシーンのイメージだけど、1曲目というのがすごく面白いなと思いました。
 
マオ そうなんですよ。映画とかでよく、ラストシーンが最初にチラッと映ることあるじゃないですか? チラッと映るけど、どんなラストなのかは最後まで観ないと分からない。そんなイメージが、この曲にはあって。「軽蔑」で始まって、「このアルバムはどうなっていくんだろう?」と、みんなが期待してくれるような曲になれば良いなと考えていました。
 
――なるほど! あえてラストをちら見させることで、アルバム全体への期待を煽りたかったと。すごく納得です。あと気になるところで、「恋愛の曲を書くときの僕は完全に女性脳なんだな、と最近つくづく感じますね」と書いていますが。今回はアルバム通して、女性視点で書かれている曲が多いですよね?
 
マオ 多いですね。今回、一番多いんじゃないかな? もともと、シドは1stアルバムからそういう曲はあって、女性目線の歌詞も書いてきたんですけど。当時は「女性の目線ってこうだよな」みたいな、男性から見た女性目線で書いていた気がするんです。でも今回に関しては、実際に自分が女性になったような気持ちで書きたいなと思って書きました。
 
――やはり、“愛”をテーマに歌詞を書こうと思った時、女性脳で考えた方がイメージが湧きやすい、表現しやすいというのもあるんですか?
 
マオ 単純に男が歌ってるから男からのメッセージというより、両方から発信した方が幅も広がるし、聴いてて楽しいのかなと思ったんです。
 
――なるほど。ちなみに、これは僕の持論なんですけど。男って年を重ねると、おじさん化していくか、おばさん化していくかのどちらかに当てはまると思ってて。どんどん考えが凝り固まって、意固地になっていくおじさんタイプと、どんどん頭が柔らかくなって、図々しく世話焼きになっていくおばさんタイプがいて。僕はどんどん、おばさん化しているのを自分で感じるんですけど、マオさんはどうですか?(笑)
 
マオ え~!? どっちかといったら、世話焼きのおばさんになってきてるのかな、もしかしたら?(笑) おじさん化して、考えが凝り固まっていってというのは無いですね。
 
――僕、マオさんには愛で包み込む母性みたいなものを感じていて……って、男性捕まえて、母性を感じるってのも変な話ですけど。
 
マオ どうかな? 母性あるのかな、俺?(笑)
 
――あはは。この曲では「私は変わるんだという、女性の強い部分も感じて欲しい」という、曲解説もしています。
 
マオ はい。自分の中に弱い部分も持っている女性が、どんどん強くなっていくという世界観を書きたいなというのは、最初から考えていました。
 
――あと、曲の話で聞きたいのが、サビのメロディ。不安定なメロディ感が、すごく心に引っかかります。
 
マオ サビに入った瞬間、急に雰囲気変わりますもんね。こういう曲は明希の得意としているところですね。
 

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