無理してでも家計簿をつけ続ければ金遣いは改善する

「気が付いたらお金がない」なんていう人がいるが、情けない限りだ。大人なら金の管理くらいキッチリしてほしい。とはいえ、中々うまくいかない人もいると思うので、私が実践したやり方をご紹介する。

それは「とにかく家計簿を作れ」というもの。
家計簿と言っても、専用の用紙を使えとか、ノートに品目を全部記録しろとかいうガチがものではない。

私が使っているのはExcelだ。縦列に日付、横列にザックリした品目(食費、書籍代、ゲーム代、等)を書き、対応する場所に金額を記入していく。例えば15日にスーパーで2000円分の買い物をしたら、食費列の15日目のマスに4000と記入する。Excelなので、食費の合計や全てのトータルも出せる。シートは一月単位で作るので、一ヵ月あたりの出費額も全部自動で計算してくれるようにしてある。

こういう形式に限らず、家計簿をつけるメリットは「自分の出費額を把握できること」だが、もう1つは「家計簿をつけるのが面倒くさいから細かい買い物をしなくなる」という点だ。

例えば、毎日コンビニでおやつを買っていたら、毎日家計簿に120円とか150円とか記入しないといけない。極めて面倒臭い。大抵の人はそこで、家計簿をつけるほうを止めてしまうのだが、ここは買い物するほうを止めるのが正しい。

あるいは、いちいち毎日記入しなくてもいい工夫をする。例えば私の場合、セブンイレブンで使えるプリペイドカードnanacoに、月のはじめに5000円入金しておく。そして、1ヶ月の間はそれで買い物をする。すると、家計簿への記入は「4月1日 5000円」のように1項目で済むため大変楽になる。他にも、欲しい本も月一でまとめて通販することで記入回数を抑えたりといったように、手間を減らす工夫が出来る。

この方法のメリットは、1ヶ月の出費額の総額を把握しやすいことでもある。特に毎日のおやつ代みたいなものは、総額でいくら使っているのか把握しにくい。ここで、例えばおやつ用の財布を別に用意して、月始めに5000円だけいれておけば、月終わりに1000残っていれば1ヶ月の出費額は総額4000円だと一目でわかる。もしかしたら、月の途中で財布からお金が無くなって「え!? 5000円も入れてたのにもう使い切っちゃったの!?」と、自分の浪費っぷりを自覚できるかもしれない。

とにもかくにも、自分の出費額を把握しないことには、あらゆる節約や資産形成が無意味になる。まず家計簿をつけるのだ。家計簿をつけやすいお金の使い方をするのだ。

私の実践例だが、3カ月ほど頑張って家計簿をつけ続けた結果、自分の出費額のジャンル別平均値がわかった。実家暮らしの新社会人生活時、食費が2万、書籍代が1万、ゲーム代が1万、CDや映画などで1万、同人誌購入などで1万、小物などの経費で1万。合計7万円が、自分が1ヶ月あたりの平均出費額だと判明した。
そこに、奨学金の支払いで3万、家へ納める額が5万。給料が手取り20万だとすると、毎月5万円ほど貯蓄に回せる計算になる。

となれば、その範囲で物事を動かせる。欲しいゲームがない月は、ゲーム代1万円分が浮くので、その分CDなどが買える。本をたくさん買い過ぎた月は、映画を見に行くのを控える、など、大枠が把握できれば細かい部分で調整が効く。そうやって自分の懐具合を常に把握しながら、毎月5万円ほどのお金を確保し続け、2年後には100万円以上の資産を築いた。

この程度なら誰でもできるはずなので、ぜひお試しあれ。

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