煙草の煙に完全耐性を持つ新人類が誕生するかも

煙草の煙は有害だから吸うな! という意見に対する喫煙者たちからの反論で
「今の年寄りは何十年も煙草を吸ってるけど元気だろ、煙草はそんなに大したことはないんだ!」
というのはあるが、これは違うと思う。
私が思うに、喫煙者の大半は有毒な煙に耐え切れず死滅し、たまたま耐性を持っていた一部の人間だけが生き残っている、という図式だろう。彼らは煙草耐性があるから今もスパスパ元気に吸っていられるのだ。耐性のない大多数にとっては有害極まりないのである。受動喫煙対策はキッチリカッチリ完遂してほしい。

さて、ここまで考えた時にふと思った。
「煙草に耐性がある人同士で子供を作れば、その子供もまた耐性を持つのでは?」
基本的に非喫煙者は喫煙者と婚約したくないと考えている。そのため、喫煙者は喫煙者同士で結ばれるパターンが大半だろう。となると、煙草耐性は脈々と受け継がれ混ざりあい、強化されていくのかもしれない。

これは生物の進化の歴史に似ている。たとえば太古において、酸素は有毒物質だった(今も濃度によっては有毒だが)太古の生物は酸素という毒に満ちている地上に進出することは基本的に出来なかったが、ごく一部の突然変異体が地上へと這い出て、繁殖し、何世代もかけて酸素耐性を高めて地上を席巻した。

となると、喫煙者同士の婚姻、出産を何世代も繰り返していけば、数百年後には煙草の煙に完全耐性を持つ変異体が生まれてもおかしくはない。いや、さらに言えば煙草の煙をエネルギー源として活動する個体が出現するかもしれない。

一方で、非喫煙者は非喫煙者同士で子供を作るため、世代を経るごとに煙草への耐性を失っていき、弱体化する。するとどうなるか。

煙草の煙が毒となる大多数の人類と、煙草の煙に耐性を持つごく少数の新人類……タバコ人間が生まれる。そして、両者は激しく争いあうのだ!
「奴らは毒ガスを操る異端者だ! 人間ではない! 抹殺してしまえ!」
「違う、我々こそが進化した人類だ! 煙草の煙にも耐えられぬ軟弱な旧人類を一掃し、我々タバコ人が新たな支配者となるのだ! ウオオオオオオオッ!」

っていう展開とかどうすかね? このネタで漫画書けそう。
主人公がタバコ人の少年で、普通の少女に恋をするんだけど、少女は肺が弱くて、主人公が近づいただけで咳き込む、みたいな。で、周りの大人たちが「お嬢様に近づくな、この毒ガス小僧が!」て言って迫害するの。どうよ。

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