【石のはなし】私が石と仕事する理由
はじめまして、Maoです。
貴石や半貴石のワイヤーアートジュエリーを創ったり、石のリーディングをしたり、心地よく暮らしたり自分らしく前に進んだりするためのクリスタルの使いかたや選びかたのセッションやコンサルティングをしたり…だいたいそんな風に石と仕事をして暮らしています。
1.では自己紹介がてら石を仕事にすることになった経緯を書きましたので、まっすぐ石の不思議と魅力がたりを読みたい方は「2.鉱物界か植物界か」の方へどうぞ。
1.自己紹介のかわりに。私が石を仕事に選んだ理由
「子供のころから石に触れながら暮らしていて、大人になっても変わらないままずっと石と暮らしていたら気がついたら仕事になってた」
という感じです。
富士山の麓に暮らす曾祖父の家には、なぜか水晶や紫水晶、瑪瑙といった
半貴石がぎっしりと詰まったお菓子の大きな箱があって、
小さいころは遊びに行くといつもそのクッキー箱の石で遊んでいました。
生業は別に石屋でもなんでもなかったので、家族のだれかが好きで集めたのか、もらったかしたのかもしれません。
よく勾玉をもらったり、道端や河原で奇麗な石を見つけてはポケットに入れて持ち帰って、磨いたり眺めたり、
家族でいった旅行先の山奥の源流で、自分の背丈ほどある美しい自然石を見つけて、作庭デザインもしていた祖父にどうしても家に持って帰りたいと
だだをこねたりしていたそうです(笑)
そのまま原石、宝石と装身具・ジュエリー…とにかく美しい石、面白い石に目がない大人に育ちました。
本当にそのまんまですね(笑)
会社員として世俗的なお仕事や常識の世界にしばらくいましたが、
いわゆるHSP(Highly Sensitive Person)で共感覚を持っていたためか
ほかの人にとって少し変わった世界観のせいか、馴染めずに体と心を壊してしまいました。
仕事を辞めたばかりの頃に旅をしたマウイ島で、シャーマンの女性から
クリスタルヒーリングを受けた後に、
「石や花が、あなたを通して人間とつながれることを、あなたの仕事を喜んでいるわ」
と言われて、その時はまだ仕事として始めていなかったのだけど
ああ、そっちの方向にわたしの道が敷かれているんだなという感覚を持ったことを、
ヒーリング直後のぼんやりした意識の中でそこだけ憶えています。
その後しばらくして、会社員時代に並行してこっそりと始めていた
手仕事と石と花の仕事に専念することにしました。
専念とか書くと、なんだかきちんと意志をもって自分で選んだみたいですが
全然そんなことはなくて、
フリーでお仕事をする際にこれ!と決めて独立したわけでもなく
会社と合わなかったり、会社がなくなっちゃったりしてなし崩しにスタートしただけです。
「そういう風にしか生きられない自分」の両腕で抱えきれなかったもの。
社会人としてちゃんとしていたかった自分や安定した生活と経済とかに
ぎりぎりまでしがみつこうと粘ったけど、
どうにもならずに自分らしくない生き方がこぼれ落ちていった結果。
でも、
「不安と挫折いっぱいに手の中に残ったもので生きていくことになったら、
想像を超えてのびのびと楽しく幸せな世界でよかった!」
なーんだ、ああ良かった…という流れ。
フリーで仕事をするときに大切にしたことは3つあります。
①「心理的安全性(psychological safety)」を中心に働くこと
②自分の性質や個性を活かせること
③「自分は世界に何かよいものを差し出せている」と思える仕事をすること
結局ちゃんとなんとかなりましたから、あの苦労は何だったんだろう(笑)
2.鉱物界か植物界か。パートナーが鉱石な理由
人の手から生まれるアートが好きです。
人が美しい何かを求めて、感じて、どうにかして自分もそこに関わりたいと希求して生み出されたものが持つ、
切なさと果敢さの漂う人間にしか作れない美しさが。
花も大好きです。
花の仕事もしていたし、もしかすると石より好きかもしれない。
花により癒されますし、ダイレクトに「愛」の波動をくれるんですよね。
でも石と一緒に仕事をしているのって何故なんだろう?
たぶん私の性質が「石」に近いんじゃないかと思います。
花が放つ波動と、石が放つ波動に意識を向けて感じ続けていると
なんとなく「担当するジャンルが違う」という感覚がするんですよね。
2-1.石と花の放つ方向性と担当領域の違い
あくまで個人的に受け取ったものの解釈なので、ファンタジーのような気分で読んでもらえたら。
もしも花にミッションのようなものがあるとしたら、それは
「Love your world and being」
(って英語としてあっているか判らないですが)という感じ。
・完全であること、調和していることを体感してほしい
・良い感情、良い波動に【区別】がない
(「愛」とか「幸せ」とか「やさしさ」とか「向上心」とか「意志」とか、
そういう【区別】)
・満たされている、そのままでいいんだと許されている感覚がくる
・花の種類によって発するポジティブなエネルギーに個体差が(たぶんあんまり)無い
方向性を持っているわけではなくて、
不調和(バランスが崩れたりマイナスになっている)を感知してふわっと
そっちに寄り添いに行くという動き方をするとか
そんな感じがするんです。まあるい形をしたエネルギー領域。
対して石は「Live your mission,your own essennce.」的。
・持っている傾向や特質を理解させる
・自分の「かたち」を十全に生きること、極めるために成長することへ引っ張る
・もっと自覚的に、意思をどんどんクリアに澄ませて上昇していく/探求していくほうへ促す
とか。
上に伸びる、積み重なる内側を埋めていく、融合する、放射状に育つ…など
結晶の方向性や鉱物の成長の仕方によって違いがあって
「やり方いろいろ、ルート色々」という感じだけど、ある方向へとこちらのエネルギーを「促して・動かしていく」作用感がある。
セッションのお仕事を始めたころ、最初は私のような傷ついている人や
生きづらさを抱えた人たちを整えてフラットにしたい・・・という想いからだったのですが
やればやるほどどうしてかそっちにいかずに、
「自分らしい生き方や働き方を見つけて、伸ばす方へ」というセッションになっていきました。
これは私の特質でもあるんだけど(「そうなっちゃう系体質」の話はいつか書きます)、その辺の個性が石と共鳴しやすかったということなんだと思っています。
2-2.おわりに.
テーマや意味を決めずにふわりとはじめたnoteですが、
他人の目や思考にいつもつながって、しなければならないことが多い現代なので
何にも求めてこないもの、だけどほんのりと存在を照らして
滞った、凝ったものを動かしてくれるものたちの話などを書いてみたいなと思っています。
なんだか自分らしさが自分の心と毎日の中に通っていないなぁと感じる時に
もちろんそうでもなくてもお好きなときに
覗いてもらえたら嬉しいです。