なにものでもない自分

最近わたしは「〜の嫁」などとみなされることが多い。旦那さんはわたしの数倍知名度がある人なので、そうなっても仕方がないのだけれど、すこし寂しい。
そんな寂しさを旦那さんは知っているのかいないのか、わたしのことを話すときは、「奥さん」でも「嫁」でもなく「まおちゃん」と名前で呼んでくれる。その心遣いがすごく嬉しい。

わたしは何者なんだろう、とふと考えることがある。一人の人間で、日本人で、関西在住で、フリーランスでライターをしている既婚者。破天荒な父とポジティブすぎる母の元に産まれて、能天気な弟と気性の荒い犬と一緒に22年間育ってきた。

けれど、わたしは私たらしめる個性を持ち合わせて居ないのではないかと感じる。それは、近くにいる人たちと自分を比べてしまっているからだ。きっとわたしは、「〜の嫁」ではなく何者かである自分として評価されたいのだろう。欲を言えばリスペクトされたい、なんて思うほど欲が、深い。

でも知っている。何者かである自分で評価されている人は、自分をさらけだす強さがあるということを。そしてわたしは、それを持ち合わせて居ないということも。それを打破するために、深夜3時前に仕事を横に置いてツラツラと文字を書いているのではないだろうか。

2022年の目標は、自分の人生を生きることなのです。できれば、その延長線上で何者かになれたらいいな。もしくは、そんなことを考えないような人間になれるかな。

この記事が参加している募集

自己紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?