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一寸の虫にも五分の魂


夏、唸るような暑さが続く中さらに追い打ちをかけるかの如く鳴くセミ。

あ“〜、と言いたくなる。

しかし面白くもある。あるものは、高みを目指し殻を脱ぐ。競うように同じ位置にもう一匹。

かと思えば、「このぐらいで良いや」と地面から10数㎝の所で脱皮したもの。

「いや、もう少し高い所にしよう」と、何匹かが固まっているエリア。

チェレンジャーなのか、コンクリートブロックの塀にくっついて脱皮したのもいた。その個体に関しては、2、3年前に見て以降はいない。よほどの度胸が無いと出来ない事だったのだろう。

親ゼミも子のこと考えて産卵するのか。庭の柿の木の下ではなく杏の木の下かその隣に産卵するようで、今の時期そこだけセミ穴が集中している。

十人十色と人の個性を表すが、セミも十蝉十色か。