ファンレターの書き方 ――一つのサンプルとして

ファンレター、出したことがないと、出したくてもどうすれば良いのかわからず、結局タイミングを逃してしまうなんてこともある。
現に昔の私がそうだった。
好きに書けばいいと思ってもいたが、やっぱり初めてのファンレターは失敗したくない。
ファンレターのサンプルが欲しい、と思いながら試行錯誤していた。

きっと、私以外にもそういう人はいるだろうから、
サンプルを一つ増やすという意味合いを込めて、自分なりのファンレターの書き方をまとめてみる。

1. 枚数(文字数)は多すぎず

推しはきっと忙しい。きっと疲れてもいる。
きっと私以外のファンからも手紙を貰っている。
推しに自分の気持ちを伝えたいが、推しに負担はかけたくない。
私はこんな気持ちを抱きつつもファンレターを書いているので、
基本的に文字数が多くならないようにしている。
一般的な便箋のサイズ(A4~B5くらい)なら2枚、
ミニレターやはがきサイズの便箋なら3枚に収まるように文章を書く。

余談だが、最近はファンレターをはがきで出すのって結構良いな、
と思っている。
文字数も多すぎないので書く側も読む側も負担になりにくく、
文面が見える状態で届くので、封筒を開ける手間が省け、
安全性の証明になる(内容に問題がないことを確認しやすい)かな、と。

2. 字は読みやすく

私は自分の字に自信がないので、せめて読みやすいように、
はっきりした色で、気持ち大きめに、
何より丁寧に字を書くように心がけている。
改行の場所も気を付ける。極力単語の途中や助詞が文頭にはこないように。

3. 下書きをする

便箋に鉛筆やシャープペンシルでで下書きをするのか、
別の紙に手書きで下書きをするのか、
デジタルで下書きをするのか、
時と場合(書きたい内容が決まっているか、使う便箋の質感、使う筆記具など)によって変わるが、必ず1度下書きする。
そして、それを少なくとも1度読み返す。
誤字脱字や支離滅裂な文章、無駄な文章を極力減らせるように。

4. 差出人はしっかりと

自分の氏名と住所は最後まで正確に書くようにしている。
返信が欲しいという訳ではなく、
受け取り手への安全性の証明と、
何かあったときに正しく郵便物が返還されるように。
よくよく考えて、差出人不明の郵便物は不審に思われても仕方がないので。

5. 文頭

私がファンレターを出すときに一番悩むのが文頭。未だに悩み続けている。
初めて出すときは、「初めてファンレターを出します。」と書いている。
2回目以降は、時候の挨拶(「木々の葉も色づいてまいりました(が、いかがお過ごしですか)。」など。)や、
ファンレターを出すきっかけ(「●●公演を観劇しました。」「××を聞きました。」)を書けば問題ないはず。
別に文頭を気にせず、「●●見ましたが格好良かったです。」とかからいきなり初めても良い気はしている。

6. 文末

「時節柄、どうぞご自愛ください。」「これからも応援しています。」など、
長すぎない結びの挨拶を書いている。
ファンレターの内容にもよるが、基本的には固定。

7. 本文

「褒める」「自分語りは最小限に」「行けないアピールはしない」ようにしつつ、
基本的にポジティブな内容のファンレターにしている。
加えて、文頭・本文・文末の文章の雰囲気は統一させるようにしている。
文頭で畏まった時候の挨拶を書いたが本文はフランク、というのは避ける。

8. 便箋・封筒・はがき

これはお好み。
推しのメンバーカラー、推しの好きなもののモチーフ、
演じた役のイメージ、衣装のイメージ、自分の好みなど、
思い思いの便箋などを使えば良いと思っている。
私の場合は、白・無地のどシンプルな便箋・封筒を、
状況と気分に応じてマステやシール、スタンプで飾っている。

9. 筆記具

実は一、二を争う大事さではないか。

まず、読みやすい色の筆記具を使うこと。可読性大事。
文字が読めなくなることがあるので、フリクションは極力避ける。
ボールペンで手紙を書くのは失礼、という人もいるが、
そもそも字が読めなければ元も子もないので、
綺麗に書けない万年筆・筆ペンを使うより、
綺麗に書けるボールペンを使う方が良いと、個人的には思っている。

そしてインク。油性か水性かゲルか、顔料か染料か、結構大事である。
特に、送る時点で空気と触れる、封筒やはがきの文字について。
インクの種類によって、水濡れ耐性が異なる。
雪国住まいの私の実体験だが、水濡れ耐性が低いインクで書いた手紙に関して、
宛名が滲んで判別できず戻ってくる、
届いた手紙の字が滲んていて判読が困難ということもある。
私が体験したのは雪の例だが、雨でもおそらく同様である。
どうしても水濡れ耐性の低いインクを使いたいなら、
紙用の防水スプレーを使うなどの対策が必須。

初めてのファンレターに困っている人、一つのサンプルとしてご参考まで。


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