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『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』アメコミにわかでもスカッとする映画だぜ

昨年末、ホアキン・フェニックス演じる「JOKER」が話題になっていたので、予習として「ダークナイト」、ティム・バートン版「バッドマン」を視聴し、すっかりJOKERの虜に。

もともとアメコミ系ヒーローには疎く、MCUとDCの違いも最近なんとなく分かってきた程度。あげく「スーサイド・スクワッド」はまだ未視聴という、にわか且つミーハーなワタクシ。

そんな私でも、掛け値なしで楽しめたぜ!!!

※以下ネタバレはありませんが、気になる方はUターンだ!ファッキン!



兎にも角にもマーゴット・ロビーがいい!

悪のカリスマ・ジョーカーと別れ、その後ろ盾をなくし皆から命を狙われる立場に。振ってやったのよ!といいつつ、未練も滲ませながらも、失意の底にいる彼女。

とりあえず彼氏と別れたら、決別すべきは「彼との思い出」。長いツインテールの髪を切り、
彼の似顔絵にナイフを突き刺し、アクセサリーを投げ捨て、思い出の化学工場を大爆発!
うん、失恋した女子は誰でも一度はそうするよね!(やりすぎだけど)

あと失恋して、一人で生きていくわ!って決心した後にわんちゃんをお迎えするのもあるあるだけど、ハイエナを飼い慣らしちゃうところもサイコでパワフル(笑)

ハーレイ・クインの知識もそこまでない私ですが、冒頭テンポの良いアニメーションで彼女の生い立ちを紹介してくれるので無問題。彼女の賢さと天真爛漫さ、そして強さに一気に惹き込まれます。

マーゴット・ロビーの高い身体能力で繰り広げるアクションがとにかくカッコイイ。しなやかに敵をなぎ倒し、バズーカから放たれるラメテープやカラフルな煙。そんな演出が随所にあり、アクションシーンが冗長にならず、爽快感を持って楽しめます。

劇中のファッションも明るくてポップなものが多くて、健康的な露出もカッコイイ。このファッション着こなせるのスゴすぎ(笑)

ベーコンチーズサンドすらファッションアイテムに思える…!(このベーコンチーズサンドが美味しそうすぎて、新たなムビ飯が誕生した)


あらゆる抑圧を押し退けて覚醒

ダウナーに物語が進行した「JOKER」と比較すると、終始アッパーに進行していく本作ですが、社会派な側面も。

男性上司に出世を奪われ燻っていた女警官のレニー、本作のヴィラン・ローマンに雇われている歌姫のダイナ、マフィアに家族を奪われたハントレス(ヘレナ)、そして物語のキーとなるダイヤを盗んだカサンドラ。男性によって抑圧されてきた人生を歩んできた彼女たちが物語をより強固なものにしていきます。

全編通して完全に男vs女の構図を取っており、「女性らしさ」を活かしながら、徹底して「女性らしさ」を性的な、か弱い者としては描いてません。男性に媚びたり、甘えたりするシーンも皆無です。

ジェンダーの問題を的確に言い表せるほど、私に語彙はないのだけど、「彼氏(旦那)がいるから幸せ」、「(そうは言っても)女ひとりは寂しいだろ?」そんな社会からの抑圧はヒシヒシと感じている。今もまさに。

本作はそんな抑圧をとにかく皆殺しにしてくれます!いえーい!

劇場は結構男性ひとり客が多かったんだけど、多分男性が見ても面白いとおもうな。

ニッコリ笑顔で終われる一作

最近なにかと陰鬱とした作品ばっかみてきたので、端的にスカッとする映画で良かったです。アメコミ系ってなんとなーく一見さんお断り感があって、敬遠していたのですが、本作は存分に楽しめました。

アンパンマンでいうと、バイキンマンとコンビ解消したドキンちゃん的存在。ルパンで言う不二子ちゃん。ヴィランだけど、キュートで強くて、正義の反対はまた別の正義なのです!かわいいは正義!

マーゴット・ロビーの大きな瞳と大きなお口で微笑む姿を何度でも見たい!可愛い!大好き!fooo!

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