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なぜ。

2023年12月09日(土)
入院40日目
昨日の可視化はよかったな。
入院中のとある1日、自分の生活を、自分の目に見えるように書き出すのって、たまにやった方がいいかも。改善点や気付きがあるかも。
実際に昨日、曲づくりの時間を減らして夕方からにしたら、出て来なかった最後の言葉たちが、するりと出てきて、仮の歌詞が完成した(笑)
時間を減らそうと思った時の自分の気持ちは、
(この曲としばらく離れよう、場合によっては止めてもいい、ボツでもいいじゃん)
1度手放してしまうと、視界や脳内がクリアになって、新しいものが飛び出したりする。
執着すると、何も生まれないのかも知れない。

さすがにこれだけ入院していると、退院される患者さんを見送るような立場になる。今は、個人情報がなんちゃらとか、コロナの影響だろうか、大部屋でもカーテンを閉め切って、同室の患者さんと話すこともほぼないが、WCに行くのに、たまたま出会ったり、リハビリに連れ出される時にすれ違ったりで、次第に会話に発展していったり。
患者同志の友だちだから『患友』か?(笑)

毎朝自分は、日の出の写真を撮りに、ロビーへ行くんだが、だいたい誰も居ない。何でこんなにすごい景色、誰も見に来んのや〜と思いながら、パノラマ級の窓を見る。
昨日の朝、自分が写真を撮り終えた頃に、珍しくひとりの患者さんが現れた。その方は。こちらに近づきながら、
「うわー、綺麗やねえ〜!」
と、感嘆の声を、こちらに投げてきた。
人間って、良い意味でも悪い意味でも、心が揺さぶられると、共有したくなるんだ。
「すごいですよね、今日はモヤがかかってるので、ちょっとボヤッとしてますけど、晴天だとすごい光ですよ。」
そこから会話が始まった。
どんな理由で入院して、何日入院してて(マウント取り気味で 笑)、なぜこの病院を選んだか、どこに住んでいるか、そしていつ退院か。だいたいこの流れ。面白いぐらいに(笑) そして最後に、大抵言われる。
「帰ってからが、また大変。」
我は聞いてみる。
「どうしてですか?」
そうすると、その方は、
「独りだから。」
そう答える。
独居の方は、みな最後にそう答える。
「独りも気楽でいいじゃないですか?」
とっさに言ってはみたものの、自分の心はモヤついてる。
いつも考えさせられる、この言葉。
『独りだから。』


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